東京でもクマ…上半身ない遺体も 上空からサーモカメラでクマ探索【バンキシャ!】
東京都内でも目撃されるクマ。19日には、クマに襲われたのか、上半身がない遺体が見つかり、身元の確認が進められています。「バンキシャ!」は今回、クマの目撃情報があった場所を上空から調査。そこで見つけたのは──。【真相報道バンキシャ!】
■麻酔・盾…野生動物の捕獲業者、クマに備える

22日、バンキシャは東京・八王子市へ向かった。山の中を走る1台の車。車をとめ降りてきた2人を見ると、それぞれエアガンを持っている。彼らは、八王子市から委託され、野生動物の捕獲などを行っているのだ。すると捕獲業者の男性が缶のようなものを地面に置いた。
バンキシャ!
「何かを準備して、下に置きましたね」
そして缶から煙が出てきたかと思うと、爆竹がパン!パン!とけたたましい音を森に響かせて鳴り出した。
野生動物捕獲業者
「サルですね。完全にサルです」
よく見ると、草の陰にサルの姿が。普段はシカやアライグマなどが相手だが、今年初めてクマへの対応依頼が入ったという。
野生動物捕獲業者
「クマを捕まえて麻酔で眠らせる」
先月29日、八王子市の住宅地に近いエリアでツキノワグマが出没。市によると、このクマは体長1メートル50センチほどで、映像には民家に近づく様子も映っていた。
さらに、今月17日には、茂みの中に親子とみられる2頭のクマが目撃された。
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初めての依頼を受けて麻酔の吹き矢も準備した。クマがオリに入った時に撃ち込むという。
野生動物捕獲業者
「クマの皮膚が硬いので、刺さりきらなかったりして薬が投薬されなかったりするので、練習はしています」
ほかにも…。
野生動物捕獲業者
「これはヘルメットと盾なんですけど、クマは急所を狙ってきますので(ヘルメットは)顔が守れるタイプ。(盾は)プラスチックの、樹脂製の盾で、ひっかき傷とかの対策です」
今年、八王子市でのクマの目撃・撮影は5件。先月には、これまでで一番、住宅地に近い場所で確認された。すぐそばには小学校がある。
■クマ鈴を緊急配布…八王子市は危機感

八王子市は危機感を抱いていた。
八王子市・初宿和夫市長
「真っ先にやったのが、学校の近くで確認されていますから、まずはクマ鈴ですね」
クマが確認された現場近くの小学校に、クマよけの鈴300個を緊急で配布。さらに、移動式の電気柵や高周波の音が出る装置を設置する予定だという。
■クマの痕跡か 少年が見たものは…

バンキシャはクマが確認された現場へ。小学校の近くの住民に話を聞いた。
母親
「子どもが帰ってくる時間にちゃんと帰ってこられるかなとか、ちょっと遅れると大丈夫かなみたいな、心配になったりしますね」
息子のランドセルには市から配布された鈴がつけられている。小学5年生の長男は、クマの痕跡らしきものを発見していた。
息子
「秘密基地を作ろうと思ったら、こんなでっかい穴。奥がすごく深くて、そこに基地を作ろうと思ったらフンも落ちていたから、すぐ逃げた」
母親
「まさかこんな所にクマの巣は違うよって話をしていたんですけど、その3日後にクマが出たというメールが(学校から)来たから、本当にそうだったのかなと」
■森の上空からドローンで捜索

見つけたという「穴」は、先月クマが確認された場所から300メートルほど北の森にある。果たしてクマはいるのか。バンキシャは上空から見てみることにした。ドローンで森へ向かう。
住民が「大きな穴を見た」と証言した場所の上空に到着。周辺には住宅街が広がり、小学校があることもわかる。
ドローンのカメラで、約140メートルの高さから森を真下に見る。木々の間を狙ってズームしてみる。しかし、木々が生い茂った森では、住民が見つけた「穴」を上空から確認することは難しい。
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そこで、熱を感知する『サーモカメラ』を使ってみる。すると街に並ぶ住宅の屋根が赤色で表示される。これは温度が20℃以上であることを示している。
山を上空から見ていると、ほかにも赤く示されている部分がある。
ドローン隊
「これは木の枝が太陽の熱を吸って、いま昼間なので暖かい状態なんですよね」
赤く表示されていたのは木の枝だ。引き続き上空から調査を続ける。
バンキシャ!
「あ! ちょっとここ赤いですね」
バンキシャのスタッフが指さした先には、赤く示された塊がある。先ほどの枝などとは、形が違うようにみえる。映像を専門家に見てもらった。
■“クマが都心部に入り込む可能性も”専門家

バンキシャ!
「この赤い塊みたいのは何です?」
石川県立大学・大井徹特任教授
「大きく動いてくれれば、生き物かどうか分かりますけれども、動物ではありませんね」
赤い塊の正体は、枯れた木の幹や枝が太陽光を浴びて熱をもった結果ではないかと専門家は推測した。
この付近ではクマの痕跡は見つからなかった。
東京で相次ぐクマの目撃。専門家は次のように話す。
石川県立大学・大井徹特任教授
「クマの生息域である山から都心部に流れ込んでいる多摩川など河川沿いに迷い込んで、都心部に入り込むクマが出てくる可能性もあります」
