27日も鹿児島県内は雨が降っていて、すでに出水期を迎えています。気象庁はあす28日から「新たな防災気象情報」の運用を始めます。

何がどう変わるのか、亀田気象予報士の解説です。

(亀田気象予報士)

「気象情報」と一言で言っても数が多くて理解するというのは、なかなか難しいですよね。ただ災害時には、情報を理解して、適切な避難行動をとることが命を守ることにつながります。

まず現在の「警戒レベル」からお伝えしましょう。

「警戒レベル」とは、災害が接近したときに、住民の方々がとるべき行動を、危険度に応じて5段階に分けたもので、気象庁や市町村から発表されます。

例えば、警戒レベル3は「高齢者等避難」で、避難に時間を要する人は避難。

警戒レベル4は「避難指示」で、危険な場所からは「全員避難」で、この警戒レベル4までに必ず避難することが大切です。

最高レベルの警戒レベル5は、すでに災害が発生している可能性があり、避難することがかえって危険な場合があります。直ちに命を守る「安全確保」です。

そして、これら警戒レベルに応じた気象情報が現在このようになっていますが、ところどころ歯抜けになっています。

例えば、大雨の浸水害では警戒レベル3や4がなかったり、警戒レベル5の中には、「特別警報」がある一方で「発生情報」という名称も。「土砂災害警戒情報」はレベル4ですが「氾濫警戒情報」はレベル3です。

分かりにくいという声がありました。

これを解消するために体系整理したのが、こちらです。

あす28日から始まる「新たな防災気象情報」です。ご覧のように、警戒レベルと、それに相当する情報が整理されています。

(キャスター)

では、これまでと何が違うのか、ポイントを絞ってお願いします。

(亀田気象予報士)

まず1つ目。各情報の前に「レベル」が付いたということです。

例えば、いままでは「大雨警報」でしたが、これからは「レベル3大雨警報」となります。レベル3がついたことにより、「高齢者等は避難するんだな」と、とるべき行動が直感的にわかりやすくなります。

2つ目。警戒レベル4相当の「危険警報」という情報が新たに設けられました。これが発表されたら、危険な場所からは全員避難です。

3つ目。洪水警報・注意報は廃止になりました。

ではどこに行ったかというと、例えば洪水警報は、県内の大きな河川(川内川・肝属川・万之瀬川)は「レベル3氾濫警報」に。

そのほかの甲突川など、中小河川は「レベル3大雨警報」に含まれて発表されることになります。

自宅や職場、学校など自分や家族がいる場所の近くにどんな川が流れているか、普段から確認しておきましょう。

4つ目。「線状降水帯直前予測」の運用が新たに始まります。

これまでは半日前に予測が発表されていましたが、今後はそれに加えて、発生の2~3時間前に直前予測も発表されます。

(キャスター)

確かにレベルと情報が整理されて分かりやすくなった気がします。そして、線状降水帯の直前予測は役立つ情報になりそうですね。

(亀田気象予報士)

きれいに整理されたとは思います。あとはこれをいかに活用して、私たち自身が主体的に避難行動につなげ、大切な命を守れるかがカギになると思います。

この「新たな防災気象情報」は、あす28日午後から運用が始まります。