梅雨入り前なのに、わが家の車はまだ「スタッドレスタイヤ」のまま…。氷の上を走れるなら雨の日も平気そうですが、“サマータイヤ”に替えずに走り続けても問題ないのでしょうか?

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自動車のタイヤにはさまざまな種類があり、安全な走行のためには季節に合わせた履き替えが必要です。   一般的に冬の時期には雪道の走行に優れたスタッドレスタイヤを使いますが、交換を怠って梅雨の時期にも使い続けるのは推奨されていません。本記事では、冬以外の時期にスタッドレスタイヤを使うリスクや、今後予想されるタイヤの価格変動を解説します。

「スタッドレスタイヤ」は雨に弱い?

スタッドレスタイヤは、凍結した路面では滑りにくい性能を発揮しますが、気温が高い環境では性能が低下し、グリップ力が落ちる場合があります。
スタッドレスタイヤの素材はサマータイヤに比べて柔らかく、凍った路面の凹凸を捉えやすいのが特徴です。そのため、路面が凍結していても高いグリップ性能を発揮し、安定した走行が期待できます。
雨の日に十分なグリップ性能を発揮するためには、タイヤと路面の間にできる水膜をかきわけるグリップ力の強さが必要です。スタッドレスタイヤの柔らかいゴム素材はグリップ力が弱く、路面との密着力が不十分になります。
凍結路や積雪路以外での走行を想定して設計されているスタッドレスタイヤもありますが、安全性を考慮すると季節に合わせて交換するとよいでしょう。

雨天時に「スタッドレスタイヤ」で走行するとどうなる?

雨天時にスタッドレスタイヤで走行すると、次のようなリスクが高まるとされています。
 

・ハイドロプレーニング現象の発生

ハイドロプレーニング現象とは、路面とタイヤの間に発生した水膜によってタイヤが路面から浮いてしまい、ハンドルやブレーキが効かなくなる現象です。スタッドレスタイヤはサマータイヤと比べて路面の排水性やウェット性能が異なるため、水膜が発生しやすくなります。
 

・制動距離の増大

制動距離とは、ブレーキが効き始めてから実際に車両が停止するまでの距離を指します。雨天時のスタッドレスタイヤはグリップ性能が落ちてしまうため、サマータイヤに比べて制動距離が長くなる傾向にあります。
どちらの現象もタイヤの種類に限らず雨天時の走行で起こるものとされています。しかし、冬以外の時期にスタッドレスタイヤを使い続けると、走行性能が十分に発揮されない恐れがある点には注意しましょう。

6月1日からタイヤが値上がりする見込み

2026年6月1日に、タイヤが値上がりする見込みです。タイヤの原材料である天然ゴムや石油の価格は高騰し続けており、多くのタイヤ販売メーカーが6月1日に国内市販タイヤの価格を改定すると発表しています。値上げ率はメーカーにもよりますが、3~5パーセント程度が予定されているようです。
昨年の同じ時期にも多くのメーカーが横並びで値上げを実施したことから、まだ発表していないメーカーも今後値上げを表明する可能性は高いでしょう。春先から初夏にかけては交換の時期も重なって需要が増え、タイヤ交換の枠が確保しづらくなる事態も想定されます。
新品のタイヤはある程度走行して路面に馴染ませることで、本来の性能を発揮できるようになります。梅雨の時期を迎える前に交換しておけば、より安定した走行ができるようになるでしょう。

まとめ

冬場の凍結した路面では滑りにくくなるスタッドレスタイヤですが、その構造上、雨天時はハイドロプレーニング現象や制動距離増大のリスクが高まり、事故の原因になることもあります。
掲題のように、梅雨入り前になってもサマータイヤに替えずに走り続けるのは、安全面からおすすめできません。原材料の高騰から6月1日以降には値上げも予定されているため、早めに交換しておくとよいでしょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー