ウェザーニューズが今年の大雨警戒傾向を発表、警報レベルの大雨事例は昨年の477件よりも全国的に多くなる見込みと警告

ウェザーニューズは、今年6月から8月の警報レベルとなる大雨を予想した「2026年 大雨警戒傾向」を発表した。
今シーズンはエルニーニョ現象が発生する予想だが、太平洋高気圧の張り出しは平年並みになる見込み。ただ、張り出しが弱まったタイミングでは、日本列島に暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定になる時期があることが予想される。このため、警報レベルの大雨が発生する可能性が全国的に昨年を上回る見通しとなっている。昨年の同期間における国内の大雨警報発表事例(一次細分区域)は全国で計477件(ウェザーニューズ調べ)だったが、今年はそれをさらに上回る大雨リスクがあるとみており、線状降水帯の発生やゲリラ雷雨、台風への厳重な警戒が必要となる。
5月29日から施行される改正気象業務法にともない、企業や自治体では気象災害も意識した迅速な安全確保や初動判断が求められる。近年では大雨による河川氾濫や土砂災害が深刻化する中、甚大な災害から人命と事業の継続性を守る重要性は一段と高まっている。同社は高精度な気象情報を活用し、初動判断を支援する。
昨年の夏は、平年に比べてかなり早く太平洋高気圧の張り出しが強まり、梅雨前線の活動も弱まって、沖縄・奄美では6月上旬に、西〜東日本では6月下旬にかなり早い梅雨明けとなった。また、その後の7月も高気圧に覆われて晴れて暑い日が多くなった。このため、降水量が平年に比べて少ない地域が多く、かなり少ないエリアもあった。一方、8月は低気圧や前線、湿った空気の影響で北〜西日本の日本海側を中心に大雨となったところもあった。
今年の夏はエルニーニョ現象の発生が予想されている。エルニーニョ現象が発生すると、通常は熱帯太平洋の海面水温の高い領域が東にシフトするため、対流活動も東側で活発になる。このため、夏の太平洋高気圧の日本への張り出しが弱くなる傾向だが、今年の夏は、太平洋高気圧の張り出しは平年並と予想されている。このため、昨年とは異なり、6月下旬から7月前半にかけても梅雨前線の活動が活発になるおそれがある。7月後半から8月は晴れて暑い日が多くなる予想だが、太平洋高気圧の張り出しが弱まって、暖かく湿った空気が日本付近へ流れ込みやすくなる時期があると予想している。
これらの予想を踏まえ、過去の大雨警報が発表された大雨事例を詳しく分析したところ、今年の大雨警報の発表基準に達するような大雨となる可能性が、全国的に昨年に比べて高くなる見通しとなった。線状降水帯が発生するおそれもあり、大雨への厳重な警戒が欠かせない。また、ゲリラ雷雨の発生や、台風の影響に警戒も必要となる。
大雨が発生すると排水が追いつかなくなり道路に水があふれ出すリスクが高くなる。河川氾濫などが発生する前に最新の気象情報に基づいた早めの備えと、迷いのない迅速な初動判断が重要となる。
