グーグルの次世代ノートPC「Googlebook」発表。カーソルにもAIがくっついてくるらしい
Google(グーグル)は、新しいノートPCシリーズ「Googlebook」を発表しました。
「Googleが過ぎる」そのネーミングはさておき、この次世代のノートPCは、ChromebookユーザーにもMacBookのような使い心地を提供すると同時に、マウスカーソルの動きにいたるまであらゆる箇所にAIが入り込んでいます。
グーグルはこのノートPCシリーズを「Androidスマートフォンの完璧なパートナー」としています。スマホのアプリをGooglebookのデスクトップにキャスト(転送)する機能もあり、アプリはスマートフォンと同じ画面サイズのまま表示することができます。これは、Macbook上でiPhoneを操作できるAppleの「iPhoneミラーリング」に近い機能ですね。
またAndroidユーザーは、他社のノートPCにはない独自の機能も使えるようになります、例えばGooglebookのファイルブラウザから、自分の他のAndroidデバイス内にあるすべてのアプリへ直接アクセスすることが可能になります。
AIが統合されたPC体験
GooglebookとAndroidデバイスの統合は、Googlebook用に開発された「Gemini AI」によってさらに深化していきます。グーグルのAIを活用することで、個人データに基づいたカスタムウィジェットの作成も可能で、例えば、予定しているフライトの時刻表をウィジェットにして、デスクトップに常に表示させるといったことも可能になります。
そして大きな目玉となるのが「Magic Pointer」。これは従来のカーソルを置き換える機能で、マウスカーソルそのものを「AI駆動のプロンプトマシン」にしてしまうのだそうです。マウスカーソルを「左右に振る(ウィグリング)」ことで、選択しているコンテンツに基づいた生成AIのプロンプトを呼び出すことができます。例えば複数の画像を選択した状態で、Geminiに「アイテムを比較して」や「これらを可視化して」と指示すれば、AIがそれらの画像を組み合わせて可視化してくれます。また、カーソルを合わせたテキストに対して修正案を提示することも可能とのことです。
グーグル自社製ノートPCは今のところ再開なし
グーグルは「Pixelbook」の開発を2022年に打ち切ってから、今現在も自社製ノートPC開発を再開していません。その代わりにAcer、Asus、Dell、HP、Lenovoといった主要メーカーから新しいデザインのモデルが登場することになっていて、今年の秋から続々市場に投入予定です。
この中で唯一Samsung(サムスン)の名前がありませんが、最新のリーク情報によれば、Googleの新OSを搭載した「Galaxy」ノートPCの詳細をまもなく発表するかもしれないとのこと。次回のサムスン新製品発表イベント「Unpacked」は7月22日に開催されるとのことですが、今のところ公式発表はありません。
プレミアム路線? Googlebookには発光するバーが搭載
今後発売されるノートPCのすべての筐体には「Glowbar」が搭載されます。これは、ゲーミングPCによくあるレインボーなRGBライトバーみたいなものではなく、そのデバイスが、その辺のChromebookやWindowsノートPCではなく、間違いなく「(最新の)Googlebook様でござる」ということを。誰が見てもわかるようにするためのものです。
MacBook Neoに対抗できるか?
見過ごせない大きな懸念は、約1.36kgの軽量さかつ、約10万円から購入できる「MacBook Neo」の存在です。
この安価なマシンがApple(アップル)から出ちゃったもんだから、WindowsノートPCメーカーは、同等の価格で同等のクオリティを実現した機種を作るのに必死になっています。グーグルは、Googlebookを「プレミアムな職人技と素材」を約束していますが、MacBook NeoがフルでmacOSを利用できるのに対し、Googlebookは多くのネイティブアプリを欠いたOSに頼らざるを得ないという課題があります。
Androidスマートフォンの画面をノートPCにキャストする機能だけでは、物足りないですよね。
全く新しい製品ファミリーを生み出すために生まれる待望の「AluminumOS」は、AndroidとChromeOSを統合するものですが、まだ知らない能力が隠されているかもしれません。グーグルがGooglebookが実際にどのOSで動作するのか公式に発表していないのが怪しいのですが、方向性的にもまさに「Aluminum」そのものであるように聞こえます。
グーグルの公式ブログ「The Keyword」では、このプラットフォームをAndroidとChromeOSを組み合わせた「AIのために設計されたモダンなOS」と呼んでいます。Googlebookは、間違いなく「最もグーグルらしい」ノートPCとなり、Chromebookのエコシステムに絡め取られたユーザーのためのものとなりそうです。他のエコシステムの住人が乗り換えるほどのものになるかどうかは、今のところ甚だ未知数です。

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