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11日午後、東京・板橋区で2階建ての建物で火事があり、3人がケガをしました。リチウムイオンバッテリーが充電中に爆発したことが原因とみられています。

■「家が揺れた」爆発 一時騒然…何が?

灰色の煙が、建物を覆うようにして勢いよく噴きだします。

11日午後、東京・板橋区でおきた火事。東京消防庁のポンプ車など29台が出動し、あたりは一時騒然となりました。

近くにいた人
「バッテリーが燃えている。機械が燃えているような臭い」

現場の隣に住む人
「息子が『隣が火事だ』って。爆発したって。(Q:爆発はどんな様子?)家が揺れたんだって」

火元の住人は…。

火元に住む男性(80代)
「飛行機型のおもちゃに使うリチウムイオンバッテリーが充電中に爆発した」

家が揺れるほどだったという爆発。何があったのでしょうか。

■建物が密集…被害は隣の家にも

充電中のリチウムイオンバッテリーが爆発したことによっておきたとみられる火事。

通報があったのは、午後1時すぎ。火事がおきたのは板橋区にある住宅街で、周りには建物が密集している場所です。

警視庁によりますと、当時、建物にいたのは家族合わせて3人。80代の夫婦は屋上に避難し、はしご車で救助され、50代の息子は自力で避難し、いずれも軽傷だということです。

建物50平方メートルが焼け、勢いよく噴き出した煙の被害は、隣の家にも及んでいました。

現場の隣に住む人
「真っ黒じゃんほら。3階があそこだよ。3階部分が真っ黒。びっくりして焼けると思った。最初燃え移っちゃうと思って」

さらに、火事がおきた当時、家にいた息子が爆発音を聞いたといいます。

現場の隣に住む人
「息子が『隣が火事だ』って。ただならぬ爆発の音で、ガス爆発みたいな、そういうふうに思ったって。家が揺れたんじゃない、大揺れだったって」

■リチウムイオン電池が原因の火災 去年は1297件

警視庁によりますと、今回爆発したとみられるのは、無線操縦の飛行機のおもちゃのリチウムイオンバッテリー。

これはモバイルバッテリーなどにも使われることが多く、他にもスマホやパソコン、充電式のおもちゃなど多くのものに使われていて、そのほとんどが私たちの身近にあります。

総務省消防庁によると、(リチウムイオン電池が原因の)出火は年々増加していて、去年は1297件の火災が発生しています。

専門家は、今回のように「充電中はより発火のリスクが高い」と指摘します。

電力中央研究所 東京科学大学 特任教授・池谷知彦氏
「リチウムイオン電池は、基本的にはあまり温度が上がらない電池なんですけど、何かの劣化がおきていると充電しているときに温度が上がりやすくなります。少し温度があがると(可燃性の)ガスが発生しやすい状態になる」

可燃性のガスがたまった状態で充電をすると、容器が膨張して破裂し、爆発する恐れがあるため、注意が必要だといいます。

(5月11日放送『news zero』より)