中東情勢…納豆の値上げ相次ぐ 活路は海外? 輸出は2017年比で約3倍に増加
納豆の大手メーカーで値上げが相次いでいます。中東情勢の影響を大きく受ける一方で、近年輸出が急増しています。
■ナフサ使用…「トレー」なども高騰
人によっては毎日の生活習慣です。
客
「大豆イソフラボンが欲しいから毎朝食べる」
納豆は、安くて栄養豊富と、食卓の必需品です。神奈川県横浜市にあるスーパーでは先月、問屋を通じて通知があったといいます。
スーパーセルシオ和田町店 久保田浩二さん
「タカノフーズの『おかめ納豆』が来月1日から値上げという連絡が来ている。(問屋から)100円を割れない状態。110円、120円の税抜き価格に今回なりそうだと」
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「おかめ納豆」で知られる業界最大手の「タカノフーズ」。去年10月に納豆を値上げしていますが、来月1日から納豆全商品を15%値上げするという通知が届きました。
理由は「国際情勢の変化に伴う原材料、エネルギーなどのコストの高騰」。ほかにも食品大手「ミツカン」は今月1日から一部の納豆を休売。来月1日からは休売中以外の全商品を最大20%値上げします。
納豆やたれに使う「大豆」のほか、石油由来のナフサを使用する「トレー」や「フィルム」など全ての原材料が高騰しているためとしています。
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“納豆好き”は…
客
「それは困っちゃうわよ。毎日納豆よく買うから」
「こういう世界情勢で上がるのも、仕方ないかなと思います」
――多分、値段が3桁になってしまう
客
「そこまでですか、そこまでですと…」
「大切にひとつひとつ食べたい」
■業界団体はユーチューブ開設も 海外に魅力売り込み
中東情勢でピンチの納豆。苦境を乗り切るため、納豆業界が力を入れているのが海外市場です。
9種類の納豆が食べ放題の都内の納豆専門店を訪ねました。
――味はどう
常連客
「いつも通りおいしい」
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日本人のお客さんがほとんどですが、外国人のお客さんも徐々に増えているといいます。店の外には、納豆に興味があるという外国人もいました。
――納豆
オーストラリアから
「イエス、知ってる。新しい食べ物にチャレンジするのはありだね」
中国出身
「ナットー。おいしいですか」
――おいしい
中国出身
「今、食べたいです」
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納豆製造業者による業界団体「全国納豆協同組合連合会」は、ユーチューブを開設し、海外に納豆の魅力を売り込んでいます。
アメリカ人
「はじめはあまりおいしくないかも。でも3〜4回トライすると、だんだん好きになってくるんだよ」
ベトナム人
「今まで試す勇気がなかったので、きょうトライしてみます」
「たまごかけごはん」など週に5〜6回は朝食に納豆を食べるというアメリカ人や、納豆に初挑戦する外国人など世界をターゲットとした動画をアップしています。
ほかにも日本に旅行に来た中国人のSNSには、おみやげの納豆でスーツケースがいっぱいの様子が投稿されています。
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去年の納豆の輸出量はおよそ5248トンと2017年に比べると3倍ほどに伸びていて、輸出全体の半数ほどを中国とアメリカが占めています。
■「発酵食品を日常的に食べる文化」中国の存在も
なぜ、納豆が海外で受けているのか、自身も生産者である組合の会長に理由を聞きました。
全国納豆協同組合連合会 長谷川健太郎会長
「宿泊したホテル・旅館で他の日本人が食べているのを見て、じゃあ自分も挑戦してみようというのが一番大きい」
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インバウンドの増加に比例して納豆に興味を持つ人も増加。もう1つが14億の巨大な胃袋を持つ中国の存在です。
全国納豆協同組合連合会 長谷川健太郎会長
「中国やアジア諸国には、発酵食品を日常的に食べる文化があり、納豆の香りや粘りに対する抵抗が比較的少なかったと考えられます。納豆セーブ・ザ・ワールド。納豆が世界中の人々を健康にすることを目指したい」
