高市首相はベトナムとオーストラリア訪問の一連の日程を終え、帰国の途につきました。

高市首相は5日午前、オーストラリアの首都キャンベラを出発しました。

今回の2か国訪問のテーマは2つです。1つ目は、中東情勢や中国を意識した、エネルギーや重要鉱物などの安定調達のための「資源外交」です。

特にエネルギー確保では、オーストラリアとお互いが必要とする液化天然ガスや液体燃料などを円滑に流通させることを確認しました。

またベトナムとは、製油所の原油調達を日本が支援することで、ベトナムから輸入する医療関連製品の安定確保をはかりました。

高市首相
「我が国にとっても待ったなしの課題への対応で協力強化を確認できたということは、現下の中東情勢の中にあって、大きな成果であったと考えております」

2つめは、提唱して10年となる「自由で開かれたインド太平洋」構想を、厳しさを増す国際環境に対応して“進化”させることです。

高市首相は演説で、経済安全保障分野で地域の協力を強化して、各国が経済面で特定の国に過度に依存せずに、「共に強く、豊かに」なれると訴えました。官邸関係者は「特に中国とも関係の深いベトナムがFOIPを支持したのは大きかった」と話します。

一方、野党側からは「エネルギーや資源調達の多角化は、目の前の問題の解決に過ぎない。イラン情勢の根本解決に資する外交努力が見られなかったことは残念だ」といった声も出ています。

経済安全保障の連携で各国をリードする主体的な外交がどこまで展開できるのか。引き続き、高市外交の実行力が問われます。