「救急車はなしで(笑)」 藤田さいき、メジャー前哨戦から“免疫系フル装備”でリベンジへ
【写真】1年前、関係者に背負われコースを出る藤田さいき
春先から初夏にかけて調子を上げてくる印象は強いが、「オフにやったことを開幕から続けて、クラブや体の調整など今ぐらいからベストになってくる」と、まさにここからが本格始動のタイミングだ。「だいぶ戦える状態で、最終日はすごく楽しみ」。温まったエンジンを、いよいよフル回転させる。ここで優勝となれば、次戦のメジャーへ向けてこれ以上ない弾みとなる。昨年のサロンパスカップといえば、体調不良の中で死力を尽くした藤田とジエのプレーオフが記憶に新しい。ちょうど浜野で行われた前身大会の頃に体調を崩し、そのままメジャーへ突入。 第3ラウンド前夜には39. 5度の高熱に見舞われ、最終日もラウンド中に木陰で休みながらのプレーとなった。苦しい表情を浮かべながらも19ホールを完走したが、メジャー2勝目には届かなかった。あれから1年。「どんな形にしても最後は救急車で運ばれないように(笑)」。プレーオフ後は自力で歩くこともできず、そのまま救急搬送。「関係各者の方に本当に申し訳ない」と振り返る。「来週にビビっている」と苦笑しつつ、体調管理には細心の注意を払う。 「とりあえず“免疫”とついているもの飲んでいます(笑)」と、できる備えはすべて尽くす。ツアー最前線で戦い続ける40歳。そのモチベーションの源はどこにあるのか。 「常にゴルフが上手くなりたい」。その一心で打ち続ける。「上手くやれば楽しいし、実際ゴルフを楽しんでいる」と尽きることのない探求心が、藤田を駆り立てている。今大会では中学生をエスコートする場面もあり、「試しにお母さんの年を聞いたら同い年(笑)」とおどけた。ツアーは20代が席巻するが、40歳だって、まだまだ主役を張れる。 (文・齊藤啓介)
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