成田空港に移送された高橋伸明容疑者(C)共同通信社

写真拡大

 男はハーフ美女の頭と顔を鉄アレイで何度もブン殴り、惨殺した。

勤務する「旭山動物園」の焼却炉で妻を焼く…33歳“ゲテモノ担当”飼育員のウソと誤算

 8年前、東京・六本木の高級マンションでバレツタ久美さん(当時29)を殺害したとして、警視庁捜査1課は先月25日、マレーシアに逃亡していた住所職業不詳の高橋伸明容疑者(47)を殺人容疑で逮捕した。

 2018年10月11〜12日ごろ、高橋容疑者は当時住んでいたマンションの一室で、バレツタさんの頭を凶器を使って複数回殴った。バレツタさんの母親から「娘と連絡がつかない」と警察に相談があり、同月18日、捜査員が高橋容疑者の部屋を調べたところ、バレツタさんがベッド脇の床でシーツにくるまれ、血まみれになった状態で見つかった。頭や顔には殴られた痕があり、死因は頭蓋骨骨折にともなう脳の損傷だった。遺体は死後数日から10日ほど経っていた。部屋からは、凶器とみられる血のついた鉄アレイが押収された。

 現場のマンションは六本木駅から徒歩5分。付近の防犯カメラの映像で高橋容疑者とバレツタさんがマンションに入るところは確認できたが、バレツタさんが出て行く姿は写っていなかった。高橋容疑者は事件発覚直前の13日、マレーシアに高飛びしていた。

 警視庁は19年6月、殺人容疑で高橋容疑者の逮捕状を取得し、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配した。現地当局が昨年6月、違法薬物所持の疑いで高橋容疑者の身柄を拘束。今年4月、マレーシアから強制退去処分となり、現地に派遣された捜査員が25日朝、日本へ移送中の航空機内で逮捕状を執行した。

 調べに対し、「今は何も話すことはない」と容疑を否認しているという。

 バレツタさんはモデルで、日本と米国の国籍を保有。一方、高橋容疑者は複数の飲食店を経営し、六本木界隈で度々トラブルを起こしていた。2人は18年6月ごろ、飲食店で知り合ったが、喧嘩が絶えず、翌7月、高橋容疑者はバレツタさんに対する傷害容疑でパクられたものの、被害届が取り下げられ、起訴猶予となった。

■過去にもタイに高飛び

「高橋は14年にも自身が実質経営する六本木の飲食店で、店で飲んでいた20代のガーナ国籍の男性がビリヤード台にビールをこぼしたことにブチ切れた。『ぶっ殺すぞ』と叫びながら、男性の背中を刃物で刺して全治2週間のケガをさせた。事件の9日後、高橋はタイに出国。7カ月後、タイの空港で身柄を拘束され、警視庁に殺人未遂容疑で逮捕されています。キレやすく、一度キレたら手がつけられない」(捜査事情通)

 こんな粗暴な男と出会わなければ、バレツタさんが命を奪われることはなかった。