試合後、GK市川は不甲斐なさを口にした。写真:鈴木颯太朗

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[J2・J3百年構想リーグEAST-A第14節]横浜FC 3(1PK3)3 相模原/5月2日/ニッパツ三ツ沢球技場

 横浜FCがホーム・ニッパツ三ツ沢球技場にSC相模原を迎え撃った一戦。その後半の45分間、横浜FC側のゴール裏のスタンドにはあまり見ない光景が広がっていた。サポーターがチャントを歌わなかったのだ。

 前半だけで3失点。ルキアンのヘディングシュートがクロスバーを叩くなど決定機を作ったとはいえ、ビルドアップのミスを突かれたり、狭いエリアでの連係ミスも目立った。

 4ー2で勝利した相模原との前回対戦(7節)も、前半に2点を先行された。今節も同じような展開だっただけに、それに対する怒りなのか、それともチームを鼓舞する意味合いもあったのか。もしかしたら他の理由があったのかもしれないが、前半終了時にブーイングを送ったゴール裏の横浜FCサポーターは、後半開始から静かに戦況を見つめた。

 もちろん良いプレーに対して拍手などで応えていたが、異様な空気感だった。そんな状況のなか、攻勢に出た横浜FCは57分に杉田隼のゴールで1点を返すと、70分にはジョアン・パウロの得点で1点差に詰め寄る。そして迎えた90+2分、再び杉田がネットを揺らして同点に。その瞬間、盛大なチャントが鳴り響いた。
 
 ほぼチャントがなかった後半の45分間を、横浜FCのGK市川暉記はどう受け止めたのか。

「不甲斐ないです。でも、自分たちでハーフタイムに『まだ45分ある』『前回の相模原戦は後半に何点取ったのか』という話をして、まったく諦める試合ではないということを共有しました。(サポーターらチームを支えてくれる人たちに)本当に申し訳ないですし、諦めずにやって結果に繋げられるようにしないといけない」

 CBながらこの日2ゴールを挙げた杉田も「ガッカリさせてしまったのは申し訳ないです」とコメント。「そのなかでも90分間しっかり応援してくれますし、ゴールデンウイークの休みの中でわざわざ試合を観に来てくれているので、結果で恩返しできるようにやっていきたい」と語る。

 また、須藤大輔監督は「何度同じことをやっているのかということの表われだと思います」と話し、さらにこう続ける。

「0−3になって応援する気にならないのは、当たり前です。選手は僕の鏡だと思っていますから、そこに対する準備ができていなかったかもしれない。25失点していますから、いくら攻撃的と言っても失点を少なくしていかなければいけない。しっかりしたものをお見せできるように準備していきたい。

 ただ、準備をしてもいろんなことが起きるのがサッカーなので、われわれはブレずにやり続ける。勝敗はコントロールできない部分ですから、勝つ確率を上げる作業をしていきたい。それをしっかりサポーターにも理解してもらえるように結果を手繰り寄せたい」

 横浜FCは3−3で突入したPK戦で敗れた。敵地に乗り込む次節の栃木シティ戦では、サポーターと喜びを分かち合えるようなゲームを披露したいところだ。

取材・文●金子徹(サッカーダイジェスト編集部)

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