【影響】エンジンオイルが入荷できず「謝るしかない」自動車整備工場は今 福岡
中東情勢悪化による石油由来製品の供給不安や、流通の目詰まりの影響はあらゆる分野に広がっています。自動車整備工場では、エンジンオイル交換などの新たな注文を断る事態となっています。
福岡県田川市にある自動車の販売や点検整備を行う会社を訪ねると。
交換作業が行われていたのは、エンジンオイルです。
エンジンオイルとは、エンジン内部をスムーズに動かす潤滑油の役割などを持つ「クルマの血液」とも言われます。劣化すると燃費の悪化や故障につながります。
■エムオート・大下誠 社長
「もう全く入ってこない状況です。1週間から10日ぐらいでなくなってしまいます。」
中東情勢の影響で、ディーゼル車などに使用するエンジンオイルが入荷できない事態になっていました。
この会社では半月ほど前から、オイル交換の受付を停止しています。
このまま入荷できない状況が続くと、店の売り上げは少なくとも10パーセントほど下がる見込みです。
ゴールデンウイークを前に、自動車の点検を希望する客もいたといいます。
■大下社長
「遠方に行く人は、エンジンオイルを交換したり、空気圧を見てと来られるのですが、エンジンオイルを交換してあげたくても、オイルがなくてできない状況です。」
また、ブレーキオイルなど、こちらで交換している自動車に使われるオイルはエンジンオイルのほかに3種類ありますが、30日時点で在庫限りとなっているということです。
■大下社長
「(売り上げに)大きく響くと思います。オイル代、作業工賃ももらっているので、利益が下がって死活問題になると思います。何もかも、きつくなっているという状況です。」
不足しているのはオイルだけではありません。
こちらの会社では塗装の修理も行っていますが、仕上げのコーティング剤が手に入らない状況です。
■大下社長
「あと1台分ぐらいしかないです。あと1台終えたら終わりという感じです。」
先が見通せない石油由来製品の調達。
一方、ホルムズ海峡の状況には変化もあります。
イランメディアは日本時間の4月28日、石油元売り大手、出光興産グループの大型の原油タンカー「IDEMITSU MARU」が、イランの許可を得てホルムズ海峡を通過したと伝えました。
ただ、ほかの日本関係船も通れるかは不透明な状況です。
この会社では、オイルも塗料も今後の入荷の見通しはたっておらず、入荷できたとしても価格が高騰するのではないかと懸念しています。
■大下社長
「お客様にはただ、交換するオイルがありませんと謝るしかないです。早く戦争が終わって、物流が安定するのを願うしかないです。」
中東情勢の悪化はガソリン価格の高騰だけでなく、自動車に関連する様々なものにも影響を及ぼしています。
