料理研究家として雑誌や書籍、テレビなどで活躍中の大原千鶴さん。2月に書籍『大原千鶴の私が好きな野菜のごちそう』を出版。3人(長男25歳、二男24歳、長女20歳)の子育てが終わり、以前とは食生活が少し変わってきたという大原さんに、余った食材の食べきりアイデアについて伺いました。

朝ごはんは野菜をとるチャンス

朝ごはんはパンよりご飯を食べることが多い、と語る大原さん。

「近所にあったお気に入りのパン屋さんがなくなってからは、断然ご飯派です。ご飯と焼き魚か卵、漬け物や煮物などつくりおきの料理と、具だくさんのおみそ汁が必須。野菜は火をとおさないとなかなか量がとれないから、汁物がいいんです。昼食や夕食は撮影やおつき合いでままならないこともあるので、朝食で野菜たっぷりのみそ汁を飲んでおくと、なんだか安心できます」(大原さん、以下同)

時間がないときには、台湾料理の「シェントウジャン」風スープを朝食がわりにすることも多いそう。

「しょうゆと黒酢を入れた器に温めた豆乳を注ぐだけでふんわり固まって、スルッと食べられるし、タンパク質がしっかりとれるんです」

大原さん流、余った野菜を使いきるアイデア

みそ汁のほかにも、余った野菜を使いきるアイデアを教えてもらいました。

「暖かい時季は汁物が飲みづらくなるので、キムチをよくつくりますね。白菜はもちろん、コマツナ、カブや大根の葉と実、ニンジン、ニラ、セロリやキュウリ、けっこうなんでもいけますよ」

大原さん流自家製キムチのつくり方は、次のとおり。

「ニンニク、韓国産の粉唐辛子、すりおろした果物か砂糖、塩辛かアンチョビかナンプラーを混ぜてペーストにして、野菜とあえるだけ。漬けたてはシャキシャキで、時間が経つとしんなり。ご飯のお供にも、おつまみにも、肉と炒めたらおかずにもなります」

「買うとけっこう高くて添加物も気になるので、自家製キムチをよく食べている」と語る大原さん。

「キムチにするほどの量でなければ、塩と昆布で浅漬けにしたり、ニラやネギなどは刻んでしょうゆや酢に漬けて“タレ”風にしたり。しばらくもつ始末の方法を考えます」

おつまみでも冷蔵庫の残りものが大活躍

じつは、お酒好きという大原さん。毎日の晩酌が楽しみなのだそう。

「晩酌は、缶ビール1本とワイン2杯くらいをほとんど毎日。昔はもっと飲んでいましたが、今はそのくらいがちょうどいい。忙しいときには、1日の終わりにおいしいお酒を飲むことが、ストレス発散になっていると思います」

晩酌のおつまみは「少しずついろいろ食べたい」派の大原さん。

「ハムやスモークサーモン、チーズにつくりおきのおかずなどを盛り合わせて、ちょっとおしゃれに言うならば『アペロプレート』みたいに。1本だけ残ったちくわとか、余ったハムがあれば生野菜も欲しくなるから、あるものを添えたりして。このおつまみプレートでも、意外と冷蔵庫が片付くんですよ」