様々な分野で功績のあった人を称える「春の褒章」の受章者が発表されました。

今年は県内から、9人が受章しました。

(谷川 義浩さん)

「収穫は3月。普通は1月末ぐらいにとるが、おいしくなるまで待つ。ちょっとこだわり」

小さなつぼみが顔をのぞかせるのは、長崎生まれの「せとか」です。

生産しているのは、長与町の谷川 義浩さん 66歳。

農業や商業などで功績のあった人に贈られる「黄綬褒章」を受章しました。

40年以上にわたり、みかんの栽培に携わり、去年まで県JA果樹研究会の副会長を務めてきました。

(谷川 義浩さん)

「こんな(長い)トゲが出て、それが嫌われて広まらなかったが、大変おいしいみかんなので、知り合いから分けてもらって、それから広げていった」

甘さとあふれる果汁が特徴の「せとか」。

谷川さんは品種の普及に努め、現在では地域の特産品となっています。

また、段々畑だった場所は、運搬車が通れるように整備。

新たな技術の普及も積極的に行い、作業の省力化や経営の安定化に取り組んできた功績から今回の受章となりました。

(谷川 義浩さん)

「安いみかんを作っている頃は四苦八苦していたが、今は見返りがあるので、みんな楽しいのではないか。

我々が一生懸命やったことがよかった。実を結びつつあるのかなと思う」

高齢化や後継者不足が課題となる中、谷川さんは受章を機に産地としてのさらなる成長を目指します。

(谷川 義浩さん)

「自分が辞めるので、(栽培は)終わり。それで(農地を)荒らしてしまうのでは、地域のためにもならないし、みかん産業のためにもならない。

農家の子ども、Uターン、Iターンの人にも道は開けているので、どんどん入っていただいて。その辺が一番大事」

このほか黄綬褒章は、新上五島町の西肥自動車バス運転士の大瀬良 好隆さんや、壱岐市の畜産業山本 満年さんら3人が受章。

産業振興や公共の仕事に尽くした人に贈られる「藍綬褒章」には、佐世保市の保護司、青木 愼一さんや、大村市の民生・児童委員の堀田 泰淳さんら5人が選ばれました。

後日、伝達式が行われます。