中国・雲南省大関県の筇竹製品、ASEAN市場へ進出

【新華社昭通4月24日】中国雲南省昭通市大関県は、独特の気候と地理条件を生かし、筇竹(きょうちく)の主要産地になっている。筇竹は中国固有の竹で、雲南省や四川省などに分布している。統計によると、2025年の同県筇竹栽培面積は102万ムー(約6万8000ヘクタール)に達しており、栽培・加工・販売を一体化した完全な産業チェーンが構築され、同年の竹産業の総合生産額は31億元(1元=約23円)を超えている。
今年2月、大関県で生産された筇竹製の禅椅(座禅を組むために設計された椅子)が、初めて紅河ハニ族イ族自治州河口ヤオ族自治県の河口口岸(通関地)経由でベトナムへ輸出され、その精巧な職人技と独特の東洋的な趣によって、たちまち現地市場に受け入れられた。初回の注文が確定して以降、大関産の筇竹製禅椅や権杖などの特色ある工芸品は、ベトナム市場で好調な売れ行きが続き、注文が絶えない。
大関県竹産業発展センターの鍾騰軍(しょう・とうぐん)副主任は「われわれの竹製品は天然の筇竹を原料としており、環境に優しく耐久性にも優れている。中国の伝統的な彫刻技術を取り入れることで、海外バイヤーから引き合いが増えた」と語った。

筇竹産業の海外進出は、地元の栽培農家にも直接的な利益をもたらしている。竹農家の謝開城(しゃ・かいじょう)さんは「以前は竹を栽培しても最低限の収入の足しになるだけだったが、今では製品を海外に販売できるようになり、育てた竹材の販路がぐっと広がった」と話す。現在、地元では筇竹栽培を手がける人がますます増え、栽培による収益も伸び続けているという。
地元の筇竹製品メーカー、雲南羲之竹文化科技の欧賢芹(おう・けんきん)董事長は「現在、ベトナムとの貿易ルートをより円滑にし、市場のカバー範囲を拡大するため、河口県に販売拠点の設置を計画している」と述べた。同社は海外の需要に応じて製品設計を最適化し、技術を向上させることで、より多くの海外の人々に雲南の筇竹製品を知ってもらおうとしている。
鍾副主任は今後、今回の輸出を機に東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国との協力を深め、製品設計の最適化や販路拡大を進め、より多くの筇竹製品を海外へ送り出していきたいと述べた。(記者/熊軒昂)
