おしゃれ?変? 韓国スターの“半分パーカー”、スリにあうバッグ……謎のファッショントレンドを追う
◆半分着て半分着ないパーカー
まずは、片方の袖には腕を通して、もう片方の袖には腕を通さないというおしゃれ。K-POP界隈で見かける洋服の着方で、Half hoodie(半分パーカー)とかHalfway hoodie(中途半端なパーカー)と呼ばれているようです。
ざっと調べただけでもBTSのJ-Hope、BLACK PINKのロゼ、ENHYPENのNI-KI、ALD1のサンウォンとアルノ、ダンサーで振付師のYUMEKIなどがこの着方をしていました。
王道のスタイリングはスウェットパーカー+ワイドパンツ。BLACK PINKロゼはスウェットパーカー+ミニスカートというスタイリングでした。トップスはクルーネックのスウェットやロンT、ニットでもOK! テーラードジャケットを半分着るというパターンもあり。持っている服で真似できます。
◆「バッグ開けっぱなし」をハイブランドが提案
ロエベ、シャネル、フェンディなど2026年春夏コレクションで多く見られたトレンドです。第一印象は「財布盗まれそう」でしたが、やはりオープンバッグやpick a pocket bag(スリにあうカバン)などと呼ばれています。
ついこの間、リュックのファスナー全開で歩いている女子に「カバン開いてますよ」と声をかけました。開けているおしゃれだと知らずにロエベのバッグを見たら、やはり心配になって声をかけてしまうかもしれません。
◆コンビニ行くの?「ダル着がおしゃれ」の時代
ダル着とはスウェット、ジャージーなど、ゆるくて楽な格好のこと。元々はどこかに出かける日の服というより、コンビニに行けるくらいの格好をさす言葉でした。それが2022年あたりから「ダル着=おしゃれ」の空気に変わってきたように思います。
初めて表参道でグレーのスウェット上下の可愛い女子とすれ違ったときは驚きました。「表参道は日本屈指のおしゃれスポット」で「スウェット上下はダル着、地元着」というイメージがあったからです。でも次の瞬間に、なるほど「ダル着=おしゃれ」だから、きちんとメイクしてとっておきのおしゃれをして来たのだろう考え直しました。妙に印象に残っています。
ユニクロのスウェットパンツもバリエーションが増えて、売上好調の様子。ますます「ダル着=おしゃれ」が勢力を拡大していくと予想しています。私も昨年GUでグレーのスウェット上下を購入しました。キャップをかぶったり、adidasサンバやPUMAスピードキャットなど今っぽいスニーカーやUGGのシューズと合わせると可愛いと思います。
◆地元のヤンキーみたいな服に「可愛い!欲しい!」
先日、渋谷で開催している某人気韓国通販サイトのPOP UPに行ってきました。会場にはスウェット上下でおしゃれした女子たちがたくさん来ていました。そして驚いたことに、ラインストーン付きゴシック調英字プリントのロンTやヒゲが強調されたデニムパンツなどヤンキーっぽい服を、女子たちは「可愛い」「欲しい」と次々手に取っていたのです!
私には「地元のヤンキー風ファッション」に見えたのですが、彼女たちにとっては「最新の韓国ファッション」。自分にとっての「ださい」が一周して「おしゃれ」と呼ばれている事実に衝撃を受けました。これだからファッションは面白い!
Cozy(居心地がいい)、Lazy(だらけた)、Relaxing(くつろげる)など、最近のトレンドには「肩の力が抜けている方がおしゃれ」という共通点があるようです。大人も肩の力を抜いて、ゆるーく最新トレンドを取り入れてみるのはどうでしょう。楽しいですよ!
<文・写真/大日方理子>
【大日方理子】
(おびなた・りこ)スタイリスト。1979年生まれ、お茶の水女子大学卒。『Ray』などの女性誌やテレビでスタイリストを務める。きれいめからカジュアルまで、今の気分を取り入れたスタイリングが得意。骨格診断アドバイザー。猫背改善で身長149cm→151cmに。中学生の女の子がいる1児の母でもある。公式HP

