今年すでに開催された嵐ラストツアーの東京ドーム公演では、関係者席で観賞した佐藤浩市さんに「日本のエンタメもここまで来たか」と言わしめるほど、大好評を博しています。

◆「嵐」の看板を背負い続けてきた多面性

 こうした松本さんの活動を振り返ってあらためて見えてくるのが、グループ活動終了後も「より圧倒的スターになる」と断言できる理由です。

 それは、「ヘタレ」「俺様」「貫禄ある大物」といった変遷を経て、強みも弱みもさらけだし、年輪を重ねたからこそ出せる多面性と説得力が備わっているということ。

 また、嵐という大きな看板を背負い続けてきたからこそ放てるカリスマ性や貫禄。そして嵐の演出を担当してきたからこそ持ちうるリーダーシップや細部にこだわるストイックさという強みです。

 それは膨大な経験に裏打ちされたもので、俳優業でも裏方業でも現場でその力を発揮し、今や誰にも真似できない域に達しています。

◆表現者として新たなフェーズへ

 今年6月以降、松本さんは、嵐の看板を越え表現者として新たなフェーズに入ります。

 俳優としては、今まで以上に主演にとどまらず、助演や、物語を締める重要な役どころの「トメ(クレジットの最後)」にまわるなどし、一層活躍の幅を広げていくはず。

 また、舞台やライブの演出といった裏方業でも、事務所の垣根を超え、より自由な展開が期待されます。松本さんは重層的なキャラクターと、「嵐」ならではの強みを携え、圧倒的スターとして長く活躍する表現者であり続けるでしょう。

<文/こじらぶ>

【こじらぶ】
ライター・コラムニスト。上智大学大学院外国語学研究科修了・言語学修士。ドラマ、男性&女性アイドル、スポーツ、エンタメ全般から時事ネタまで。俳優、アイドルなどのインタビューも。X: @kojirabu0419