(イラスト:太田裕子)

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年を重ねるにつれて、大切にしたいものやことの優先順位は変化していくもの。今の自分にとって、何が必要で何を手放すべきだと考えているのか、読者に聞いてみました。

【グラフ】手放してスッキリしたものがある?ない?

* * * * * * *

回答者数…394人 平均年齢…63.6歳

Q. 手放してスッキリしたものは?

具体的にどんなものを手放したのかを見ていくと――

第1位 服
第2位 年賀状
第3位 本

第4位 友人
第5位 掃除

という結果に。

さらに細かく見ていくと、大きく3つのジャンル「モノ」「習慣」「人間関係」に分けられました。項目ごとに、手放したものとその理由を紹介します。


(写真:stock.adobe.com)

【モノ】

<服>

●手持ちの服が一目で見渡せるまで減らしたので、捜したり、何を着ようか迷ったりしなくなった。
(75歳・年金受給者)

●亡き夫の衣類を整理できずにいたが、十七回忌を機に意を決して捨てることに。気持ち的にも一区切りついたと思う。
(70歳・主婦)

<本>

●二度と読み返さない本や古雑誌が家じゅうの床を埋め尽くし、足の踏み場もなかった。処分したら、床にかかとをつけて歩けるように!
(69歳・パート)

<運転免許証>

●手術をして体力に自信がなくなり、返納することに。免許証自主返納支援制度で毎年6000円分のタクシー券をもらえるものの、不便さを感じる日々。それでも、娘や孫がドライブに誘ってくれるようになったのは、嬉しい誤算でした。
(75歳・年金受給者)


(写真:stock.adobe.com)

<鞄>

●20年前にお嫁さんからもらったものだけど、年齢的に似合わなくなり、大学生になった18歳の孫にゆずることに。お嫁さんも孫も喜んでくれたうえ、受け継がれていくことが嬉しい。
(84歳・年金受給者)

<食器>

●夫と二人暮らしになって久しいのに、捨てられなかった大鍋や大皿を思い切って処分。スペースができ、気分も軽くなった。
(78歳・年金受給者)

<クリスマスツリー>

●子どもが小さい頃は毎年飾っていたが、高さが120cmもありだんだん邪魔に。本体は処分し、残したオーナメントでリースを飾り付けながら楽しんでいる。
(64歳・パート)

【習慣】

<年賀状>

●毎年手作りしていたので、膨大な時間とインク代がかかっていた。やめたことで、締め切りに追われる感覚から解放され、心穏やかに年末が過ごせている。
(66歳・主婦)

<大掃除>

●日々綺麗にすることを心がけ、年末の寒い時期に行うことをやめた。疲労やストレスがなくなり、気持ちよく新年を迎えられるように。
(69歳・主婦)

<おせち料理>

●毎年作っていたが、胃が痛くなるほど負担だった。「作らない」と決断できた今、なぜ手作りにこだわっていたのか不思議。
(70歳・年金受給者)

<夫婦一緒の寝室>

●別室にしたら自分のタイミングで眠れるのはもちろん、テレビをつけっぱなしにしていても、好きなときに音楽を聴いていても、小言を言われなくて快適です。
(64歳・主婦)

<ガーデニング道具>

●転倒して手首を複雑骨折したことで、趣味だった草花の世話が困難に。泣く泣くプランターなど道具一式手放したら意外と肩の荷が下りた。
(69歳・主婦)

<家族揃っての食事>

●家にいる時間が家族全員バラバラのため、食事の用意に振り回されていた。各々食べたいときに食べるルールにしたことで、自分のペースで暮らせるようになった。
(65歳・主婦)

【人間関係】

<友人>

●昔からの付き合いだったが、関係を保つためのうわべだけのやり取りに疲れ果てた。関係を断ったことで煩わされることがなくなり、気が楽に。
(78歳・年金受給者)

●定年退職してヒマになったからか、故郷や学生時代の同窓会が増えた。毎回同じ話ばかりで得るものもないので、さりげなく距離を置き、負担を軽減。
(68歳・パート)

<親戚付き合い>

●年始は義姉の家に集まっていたが、貴重な休みが潰れるし、交通費や手土産などのお金もばかにならない。加えて、向こうの「来て当然」という態度にも、不満が溜まっていた。「それぞれの家庭で過ごしましょう!」と思い切って提案し、半ば強引にやめることに。大正解だった。
(66歳・パート)

<家族>

●87歳の実母はプライドが高く、相手より優位に立たないと気がすまない性格。母はいないものと思い距離を取った結果、過敏性腸症候群の症状が治まった。
(60歳・主婦)

<自治会への参加>

●私は3年間で組長、理事、広報などの役員を務めたのに、何もせずに辞める人が増えてバカバカしくなった。これからは、やりたくないものはやらない
(63歳・年金受給者)

<夫のお世話>

●「家族だから」という義務感で一緒に行動していたが、今は食事を作るだけにした。自分の人生を取り戻せたと思う。
(57歳・主婦)

捨てて後悔したものは?につづく