「食べていない・寝ていない・参謀いない」高市首相をめぐる不安の連鎖
“大ゲンカ”の記事
高市早苗首相(65)と内閣官房参与の今井尚哉氏(67)との“大ゲンカ”の記事は双方が否定して収束したが、その一方で高市氏の健康不安は高まるばかりだという。
【写真を見る】「激ヤセ」が心配される高市首相 現在と比較すると「まるで別人」
安倍政権時代に首相秘書官や首相補佐官を歴任した今井氏は懐刀として解散総選挙の時期などを的確に進言し、安倍晋三元首相の選挙での連戦連勝をど真ん中で支えた。
安倍政権のひそみにならおうとする高市氏は今井氏を登用すべく内閣官房副長官のポストを用意したが、今井氏は固辞。結果として官房参与として助言役が回ってきた。
「今井氏はいくつもの企業との間に顧問契約があり、副長官就任となるとそれらの契約を切らなければならない。副長官は“官僚の官僚”とされ、霞が関の中でトップのポストですが、今井氏としては安倍政権で全力投球をしてやり切ったとの思いもあって、打診に対してまったく興味を持っていませんでした」

と、政治部デスク。
今井氏のオフレコ
高市氏が三顧の礼をもって迎えたはずの今井氏。その関係にひびが入っていると報じたのは情報誌「選択」4月号で、「高市が『退陣』を口にした夜」と題する記事だった。その内容をざっくり紹介しておこう。
・3月の日米首脳会談を前に高市氏は、米国のトランプ大統領(79)への“手土産”として、ホルムズ海峡への自衛隊派遣を行う腹づもりだった。
・それを知った今井氏は首相執務室に怒鳴り込んで猛反対。激論の末、派遣は見送られた。
・これに高市氏は恨み節を吐いたかと思えば、一転して「つらい」と弱音を漏らし退陣をほのめかした。持病を抱える高市氏は、肉体的にも精神的にも不安定で、限界を悟っている。
「記事が出る前から、一部で噂が広がり、今井氏はオフレコでその内容を否定していました。今井氏は分をわきまえていますから進言はしても首相に対して怒鳴るということはさすがに想像できない。安倍氏に対してもそうだったと思います。その後、週刊文春の取材に答えて記事の内容を否定していましたが、オフレコで聞いていた内容とだいたい一致していました」(同)
問題視されているのは
高市氏は7日、参議院予算委員会で記事について質問され、「完全な誤報」だと強く否定した。
「それまで高市氏は内々では記事に対して特にリアクションをしていなかったようです。冷静に受け止めていたというところでしょう。今井氏に関しては溝があるというよりも考え方が違うということでしょう。求められればアドバイスはするが、それを受け入れるか否かは高市氏の判断であって、さすがに受け入れられないシーンが続くようなら今井氏は身を引く覚悟をしているはずです」(同)
今井氏との関係性が悪くなろうと、それ自体は官邸内部の話だと言えるかもしれない。しかし、現在問題視されているのは、高市氏にはまともな参謀がいないという点だそうだ。
「高市氏が求めているのは耳の痛い意見や進言ではなく、自らの考えに同調してくれるイエスマンたちで、それが木原稔官房長官や尾崎正直官房副長官ということです。政策面の話し相手だと木原誠二元官房副長官、政局については夫の山本拓元衆院議員といったところのようですが、基本的には自分の意見を通している印象です」(同)
サラダやチーズを口に
「参謀なし」に加えて「寝ていない」「食べていない」も話題になるどころか、官邸内では公然の秘密となっているようだ。
「睡眠時間の短さについて高市氏は何度か国会で言及しています。決して首相の激務アピールではないでしょうが、過去にそういう首相はいなかったように記憶しています。2〜3時間と聞くと、青少年には教育上良くない印象もありますよね(笑)。加えて、以前から“忙しくなって睡眠時間が減ると食欲は減退する”と話していたことがありました。現在も実際に食欲があまりないようで、サラダやチーズを口にしたりサンドウィッチをかじったりする程度でおなかが膨れてしまうとか。似たような状況は政調会長時代にもあったかと思います。岸田文雄首相(自民党総裁)のころですね。その際には一時、連絡が取れなくなったことがあったと記憶しています。数時間くらいのレベルだったと思いますが、色んなものの処理や判断がやってきて思考停止になってしまったのかもしれません」(同)
政調会長も重責ポストではあるが、むろん総理大臣はその比ではあるまい。物価高からイラン情勢まで国難続きの日本にあってトップが「食べていない・寝ていない・参謀いない」の「3ない状態」で思考停止に陥られては困るのだが……。
デイリー新潮編集部
