【千代田区はなんと11種類が無料】自治体の「検診制度」に隠されていた「地域格差」
地方自治体は独自の「検診」を行っている
「地方自治体の検診を見ると、財政事情などの理由で、実はその料金や内容に大きな格差があります」(秋津医院院長の秋津壽男氏)
健康診断や各種検診を受けようと思ったとき、自治体が実施している検診も利用できるが、その種類や値段はさまざまだ。
そもそも、労働者を対象に行われる定期健診や、40〜74歳の国民健康保険加入者を対象として保険者(市町村国保や健保組合など)が行う特定健診は、現在の健康状態を確認・計測するためのもの。
それに対して、自治体ではがん検診や骨粗しょう症検診、肝炎ウイルス検診など、特定の病気の早期発見のために独自の「検診」を行っている。
たとえば、東京都千代田区を見てみよう。区民向けに実施している検診(健診)は、肺がんや胃がん、大腸がんなどのがん検診5種類に加えて、75歳以上を対象とした長寿健診、肝炎ウイルス検診、若年節目健診など11種類もある。
千代田区では、これらすべてが、なんと無料で受けられるのだ。
自治体ごとの検診の特典を必ずチェックしよう
受診対象者には受診券と案内冊子が届くので、希望する医療機関に直接予約を入れるだけでよい。
「日帰りの人間ドックでは1人2万円の助成金が出るように、千代田区の検診制度は全国トップクラスと言えます。港区や品川区などでも、充実した内容の検診が無料あるいは格安で受けられます。
また世田谷区は、おトク感のある簡単な検査をワンコイン感覚で受けられるのが特徴です。40歳以上を対象とした肺がん検診(X線)が100円、60歳以上の男性を対象とした前立腺がん検診(PSA検査)が600円などと格安なので、受けない手はありません」(秋津氏)
地方に目を向けると、大阪府堺市では胃がん検診や乳がん検診が無料で受けられるほか、福岡県北九州市では70歳以上でがん検診が無料となる。兵庫県神戸市では65歳以上を対象とした認知機能検診が無料だ。住んでいる自治体ではどのような検診をおトクに受けられるか、HPなどで定期的にチェックしたい。
【後編を読む】がん検診受診率が「最も高い県」と「低い県」…その納得の理由
「週刊現代」2026年4月13日号より
