【鬼門】新人たちを待ち受ける「伝統の儀式」も…新人消防士が新たな門出
熊本県消防学校で、8日入校式が行われ、新人消防士が新たな門出を迎えました。
新人たちを待ち受けていたのは「伝統の儀式」でした。
熊本地震の犠牲者に向けて黙とうをささげる若者たち。消防学校に入校した88人の新人消防士です。
入校式では、ひとりひとり名前を呼ばれると力強く返事をしていました。
■熊本市消防局・朝倉陸大さん「県民の信頼に応えられる消防隊員になることをここに誓います。」
実はこの爽やかな新人たち、前日の7日、ある「鬼門」を乗り越えたばかりでした。
それはー
■教官003102「帽子がまがっとる!やり直し」
「入寮審査」です。この入寮審査はおよそ20年間続いているという伝統の儀式。
「声の大きさ」や「姿勢」、そして「服装」。全てが規定通りに揃わないと入寮できません。
■新人「よろしくお願いいたします」
■教官「足は何度(に開く)と習ってるとや」
■新人「60度です」
■教官「今、何度や?」
■新人「30度です・・・」
1回目の審査で許可をされた新人はごくわずか。ほとんどが、複数回やり直しを告げられます。
■新人「これやばいっすね」
顔がこわばっていく新人もいる中でー
■教官「行け!」
■新人「ありがとうございます!」
何とか全員が審査を通過しました。
最後にようやく入寮を許可された新人はー
■最後の新人「みんな先に終わっている中で自分だけ喝をいれられるのは、不安が大きかったです。」
まずは最初の関門を突破した新人たち。
8日は晴れやかな顔で今後の誓いを述べました。
■上益城消防組合消防本部・井上歩さん「(消防士を目指したのは)小学3年生の時の熊本地震がきっかけです。市民の方々が不安な状況の中で、現場に駆け付けた際に安心してもらえるような消防士になりたいです。」
■熊本市消防局・佐藤龍聖さん「特別高度救助小隊に入るという目標があります。熊本地震の時に声を掛けてくれた、優しい消防士のようになれるよう頑張りたい。」
新人たちは9月までのおよそ5か月間、寮で共同生活を送った後、それぞれの消防本部に戻り、消防士としての一歩を踏み出します。
