松坂大輔氏 アストロズ・今井が陥った“初登板の難しさ” ネガティブに捉える必要はなし
◇ア・リーグ アストロズ9―7エンゼルス(2026年3月29日 ヒューストン)
【松坂大輔 視点】メジャーの舞台でのデビュー戦。やはり独特な雰囲気や緊張があったのだと思います。今井投手は直球の球速や切れ、変化球の曲がりなど、ボールの質自体は悪くなかった。ただ、どの球種も制御できなかった印象です。本人もいつも通りに試合に入ろうとしたはずですが、初登板の難しさが出たのかもしれません。
打者15人のうち9人に3ボール。ストライク率48・6%と投げたいボールを思うように操れませんでした。初回無死一塁ではトラウト選手を全て直球で3球三振。ただ、1、2球目は狙ったコースではなく、2球目もボール気味の外角球がストライクの判定でした。投手は制球に苦しんでいる時、際どいコースをストライクにとってもらうと非常に助かります。しかし、それが狙って投げたのでない場合は「いい感触」が残りません。今井投手はその感触をなかなか手にできなかったのだと思います。
ただ、こういう試合は必ずあります。それがたまたま初登板だった、と考えて、ネガティブに捉える必要はありません。今井投手は引き出しも多いですし、修正点も分かっているでしょう。大切なのは捕手とのコミュニケーション。自分の強みは何か。それを改めて捕手に知ってもらうことは非常に大切で、好投に向けた一つのポイントになるはずです。
