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元「TOKIO」山口達也さん “依存症との戦い”を語る

2度のトラブルで芸能界を引退した、元「TOKIO」の山口達也さん(53)が、岡山市内で講演会を開きました。

▶【画像を見る】真剣に、時に笑みを浮かべながら話す 元TOKIO・山口達也さん

山口さんは、人気グループ「TOKIO」のメンバーとして多方面で活躍しながらも、2018年に未成年にわいせつな行為をしたとして、所属事務所の契約を解除。

さらに2020年には、酒気を帯びた状態で交通事故を起こし、その後「アルコール依存症」と診断されました。

現在は、講演活動を通じて、病気との向き合い方を伝えています(【画像①】は真剣な表情で講演を行う山口達也さん)。

講演会を主催したのは、少年院や刑務所から出所した人の就職や衣食住をサポートし、更生につなげる活動をしている「職親(しょくしん)プロジェクト」です。語られたのは「アルコール依存症の恐ろしさ」、そして「社会復帰するために必要な心の持ち方」でした。

【第1話】「次、飲んだら誰かを殺します」 “依存症克服”への壮絶な道のり
【第2話】「俺は死ぬまで酒を飲む」仕事の量=仕事の成功の量と考え
からの続き

【第3話】「パンツ一丁で酒を買いに行った?」目の前に買った記憶のない焼酎
【第4話】  未成年者にわいせつ行為発覚「不祥事で全てをなくした、自業自得です」
【第5話】  2度目の不祥事は飲酒運転事故 初めて言えた「助けてください」
【第6話】  羨み・恨みが自分を壊した「何でアイツばっかりうまくいくんだ」
【第7話】「見たくなかった過去をもう一度受け入れて」依存症回復への道
【第8話】「苦しいことは全て酒で忘れようとしていた、今は...」

35歳から始めた「一人飲み」が元凶に

20代から常習的に酒を飲み始め、「仕事の量」と「酒の量」が比例してどんどん増えていった山口さん。

気がつけば、山口さんにとって、酒は「生活の、人生の中心」になっていき、「お酒の量=仕事の成功の量」と捉えるようになり、毎日のように飲み続けていました。

しかし、35歳頃から飲み方が変わったといいます。毎日のようにある、酒を伴った食事。その飲み会の前に、家でビールを飲み始めるようになったのです。

飲み会の前に酒を飲み、飲み会で強い酒をハイペースで強い酒を飲み、家に帰ってからまた酒を飲んで、倒れるように寝る。。。そのうち「一人飲み」が始まりました。

(山口 達也さん)
「この生活、すごく贅沢だなぁ、いいなぁ、って思ったわけです。仕事は忙しい、大好きな酒は飲める、いいなぁ、って」

「パンツ一丁で酒を買いに行った?」

「一人飲み」は、山口さんにとって都合の良いものでした。外に出る必要がない、よくなくしたり酔ってあげたりしていた財布や携帯電話・鍵など、物をなくさない。。。しかし、ある異変に気付きました。なくなっていたのは「記憶」だったのです。

(山口 達也さん)
「朝起きた時に、いつも飲んでいる新しい紙パックの焼酎があるんです。『誰が買ってきたんだ』と思ったんですよね。いや、一人暮らしなんですよ。つまりどういうことかっていうと、自分が買いに行っている」

「あれ、じゃあ前の日に飲んだやつはどうした?とゴミ箱を見たら、ちゃんとその前の日に飲んだ紙パックが、きれいにたたんで捨ててあるんですよ。一切覚えていない」

「俺、家に帰ってきて風呂入ったら、パンツ一丁で酒飲んでいるんですよ。『パンツ一丁で酒買いに行った?いや俺、TOKIOだし』(会場笑)」

「山口達也が夜中パンツ一丁で、コンビニに紙パックの焼酎を買って歩いていたらどうしますか?ムービー撮るでしょ(会場笑)。でも週刊誌には出ていないんですよ」

気づかされた「酒で記憶を失っていた自分」

(山口 達也さん)
「つまり、どういうことかというと、飲みながら帰ってきて、ビール飲んで、シャワー浴びて、焼酎をラッパ飲みして、テレビ見て、スポーツ観て、はははと笑いながらがーッと飲んで、焼酎が空っぽになったんですよ、記憶ないんです」

「その時、紙パックをきれいにたたんで、、、几帳面なんです、性格。で服を着て、帽子をかぶって、コンビニまで行き、酒を買って帰ってくる。それを一切覚えていないんです。で家に帰ってきて、服を脱いで倒れる」

「依存症で人は死なない」失うのは「信頼」

(山口 達也さん)
「この話を一般の方の前でして、『やばいと思う人?』と聞くと、ほぼほぼ手が上がるんです」

「しかし『アル中界隈』で話すと、『俺も、俺も』という声が上がるんですよね」

記憶が飛んでも、飲み続ける人たちがいるのだそうです。するとその後どうなってしまうのか。

(山口 達也さん)
「依存症という病気で、人は死なないんです。それを続けることによって命に関わってくる、それが依存症なんです」

「それを続けると、私生活が送れなくなる、記憶を飛ばしながら交通事故に遭うかもしれない、だらしない生活になっていく、うそをつく、安請け合いをする、約束を覚えていない、へまをする、失敗をする」

「そうすると、だんだん私生活が送れなくなって、例えば乱暴なんかをしたら家族が出ていくわけですよね。そうするとまた一人になって飲み続ける、寝坊することもある、遅刻する人もある、、、周りからは『もうそういう人だ』と決まっちゃうと、よけいしんどいです」

その頃は、仕事は順調だったという山口さん。しかし知らぬ間に、酒が山口さんの心を蝕んでいっていたのです。

【第4話】  未成年者にわいせつ行為発覚「不祥事で全てをなくした、自業自得です」
【第5話】  2度目の不祥事は飲酒運転事故 初めて言えた「助けてください」
【第6話】  羨み・恨みが自分を壊した「何でアイツばっかりうまくいくんだ」
【第7話】「見たくなかった過去をもう一度受け入れて」依存症回復への道
【第8話】「苦しいことは全て酒で忘れようとしていた、今は...」
に続く

【第1話】「次、飲んだら誰かを殺します」 “依存症克服”への壮絶な道のり
【第2話】「俺は死ぬまで酒を飲む」仕事の量=仕事の成功の量と考え
【第3話】「パンツ一丁で酒を買いに行った?」目の前に買った記憶のない焼酎