「高市媚び」といわれても…日米首脳会談でトランプ大統領にハグした高市首相の“したたかさ”
米国に持って行った“お土産”
「世界中に平和と繁栄をもたらせるのはドナルドだけだと思っています」
高市早苗首相(65)が米国のトランプ大統領(79)をヨイショしまくった。自民党内で高市首相は「怖い」と恐れられており、そのギャップに永田町では
「まるで別人のよう……」
と驚きの声も上がっている。
首脳会談のため米国を訪れた高市首相は到着するなり、トランプ氏に歩み寄り笑顔でハグ。日本時間3月20日未明に行われた会談では、一転して真剣な表情で議論を交わしたという。
高市首相は会談で
「日本の法律の範囲内で、できることと、できないことがございますので、それについてはきちんと詳細な説明をいたしました」
とコメントした。
一方でエネルギーの中東依存を減らすため、米アラスカ産の石油や天然ガスの輸入、防衛兵器の追加購入、レアアース事業などの共同プロジェクト、小型原子炉建設など米国に“お土産”も渡した。
会談に行われた夕食会では、トランプ氏肝いりのインディカー・シリーズが8月に首都ワシントンで開催されることにも触れ
「美しいナショナル・モールをシボレーと日本のホンダのエンジンが爆走します。そしてインディカーの冠スポンサーは日本企業のNTTでありまして、まさに日米友好のシンボルです。偉大なレースの大成功をお祈りします」
とアピールした。中東全域に戦火が広がる中での過剰なヨイショに、ネット上では“高市媚び”というワードが出現。会談でトランプ氏が
「日本以上に誰が奇襲のことを知っている? なぜ真珠湾のことを教えてくれなかった?」
と軽口を放ち、これを受け流したことにも幻滅する声が相次いでいる。
日本と“協力関係にある”と世界にアピール
「党内で『怖い』と評判の首相があの変わりよう。言うまでもなく、熟考に熟考を重ねた結果の戦略だ。いまの米国の特徴はトランプ大統領が絶対的な権限を持っていること。逆を言えば、トランプ大統領さえ懐柔できれば、“いじめ”のような無茶な要求も軽減される。会談に向け各方面と“トランプ分析”を徹底的に行っていた」(自民党関係者)
トランプ大統領は自身を敬う人物を好む。今回のイラン攻撃でも、米情報当局は事前にイラン反撃の確率や周辺諸国への被害拡大について警鐘を鳴らしていたが、トランプ氏は耳を貸さず、最後は仲の良い対イラン強硬派の側近の言葉をうのみにして参戦を決意したとされる。
「とにかくヨイショして気持ちよくさせること。それに尽きる。米国と関税交渉を行った赤沢議員からも情報を吸い上げ、トランプ大統領と良好な関係を築いた故安倍晋三首相のノウハウも参考にした。高市首相の通訳に安倍首相渡米時の通訳を起用したことがその証左でしょう」(同・自民党関係者)
史上最も“緊張感”があったともいわれた今回の日米首脳会談。政治評論家の有馬晴海氏は本サイトの取材に対し、
「渡米前はトランプ大統領から何を押し付けられるのか不安だったが、自衛隊派遣を言われなかったのは大きかった。アメリカ側も同盟国である日本と“協力関係にある”ところを世界にアピールしたかったので、あえて断られるような要求はしなかったのだろう。野党からは『何を媚びているんだ』という厳しい声も一部はあるが、『上手く立ち回った』と評価する声のほうが多いですね」
と永田町での声を明かす。
停戦を巡っては、アメリカが仲介役のパキスタンを通して、イランに対して15項目の停戦計画を提示したと報じている。だが、両国の停戦条件には大きな開きがあるといわれている。
「日本にも仲介の役割が期待されている。米国のパートナーであるのと同時に、イランとも良好な関係を築いている。何より日本は世界で唯一の被爆国。日本が仲介で中心的な仕事をすれば、国際的な評価もハネ上がる。高市首相の周辺は本気で戦争の“落としどころ”を探っている」(全国紙政治担当記者)
自民党内からも今度はイラン首脳部と会談をするべきとの声が出ている。果たして高市首相の存在感は、国内だけでなく、世界でも増すことができるのか――。
