暖かい日が増え、そろそろ衣替えの季節。冬物はただ入れ替えるだけでは、シワや型崩れ、虫・カビの原因になることもあります。そこで今回は、次のシーズンも気持ちよく着るためのひと手間と、すっきり収納するコツを、家事代行ベアーズ副社長で家事研究家の郄橋ゆきさんに聞きました。

冬から春の衣替え、いつまでにやるべき?

新生活準備で忙しく、衣替えがあろ回しになりがちな時期。そもそも衣替えのベストタイミングはいつなのでしょうか?

「新生活を心地よく始めるための春じたくとしても、気温が上がってくる3月中旬から4月中旬頃にかけて行うとよいでしょう。寒の戻りもあるため、薄手の羽織りは残しつつ、厚手の冬物から少しずつ整えるのが理想的です」(郄橋ゆきさん、以下同)

衣替えのタイミングを逃すと、虫食いのリスクが高まるそう。

「衣類の害虫が産卵期を迎える前、遅くともゴールデンウィーク前までに衣替えを終えると、虫食い予防にもつながります。晴れた乾いた日に行い、衣類はしっかり乾かしてから収納するのが、気持ちよく次の季節を迎えるコツです」

種類別に解説!冬物の収納テクニック

冬物コートやジャケット、ニット、パンツ類、靴など、アイテム別に収納手順と、次の秋冬に気持ちよく着るための収納方法を教えてもらいました。

●1:コート・ジャケット

「コートやジャケットは、まずポケットの中身を空にし、汚れやシミを確認します。厚手のものはクリーニングに出すのがおすすめです。戻ってきたらビニールは外し、1日ほど風を通して湿気を飛ばしましょう」

収納は、ハンガーの選び方で型崩れが防止できるそう。

「肩幅に合った太めのハンガーにかけて、クローゼットにつるします。不織布カバーを使うとホコリを防ぎつつ、通気性も確保できますよ」

●2:ニット

「衣類についたシミや毛玉は、しまう前にきちんと整えておきましょう。シミは時間が経つほど繊維の奥に入り込み、落としにくくなるため、早めのケアが大切です。洗うときはやさしく押し洗いで汚れを落とし、しっかり乾燥させてから収納を」

湿気が残るとカビや虫食いの原因に。

収納時は伸びを防ぐためにハンガーは避け、たたんで引き出しや衣装ケースへ。詰め込みすぎず、ゆとりをもたせることで、シワ防止と防虫効果の向上につながります。防虫剤は衣類の上に置くのが効果的です」

●3:パンツ

パンツ類は、素材に応じて収納方法を変えるのがポイントだそう。

「スラックスなどシワになりやすいものは、ハンガーにつるして保管すると、きれいな状態を保てます。一方、デニムやチノパンなど比較的シワになりにくいものは、たたんで引き出しに収納しても問題ありません。収納前には汚れを落とし、しっかり乾燥させましょう」

型崩れやシワを防ぐためにも、余裕を持った収納を心がけましょう。

●4:靴

「靴は収納前に汚れを落とし、しっかり陰干しして湿気を取り除きます。とくにブーツは湿気がこもりやすいため、乾燥剤や新聞紙を中に入れておくと安心です」

次のシーズンも快適に履くためにやっておいた方がいいことも。

「型崩れ防止のためにブーツキーパーや丸めた新聞紙を使い、形を整えて保管します。通気性のよい箱やケースに入れ、湿気の少ない場所に置くことが大切。まときどき風を通すと、カビやニオイ対策になります」

衣替えを手早くスムーズに行うコツ

冬物はかさばるため、衣替えが面倒に感じてしまいがち。そこで郄橋さんに、衣替えを手早くスムーズに行うコツを伝授してもらいました。

●コツ1:「着るもの」と「手放すもの」に分ける

「まず冬物の服を『来年も着るもの』と『手放すもの』を仕分けてみましょう。不要な服を減らすだけで作業がぐっとラクになります。

残す衣類はまとめてクリーニングに出すか、しまい洗いを行い、汚れや皮脂をしっかり落としてから乾燥させましょう。晴れた日に一気に進めると効率的です」

●コツ2:事前に収納方法とスペースを確保しておく

「アイテムごとに収納方法を決めておくと迷いが減り、スピードアップにつながります。事前に収納スペースを整えておくことも、時短の大きなポイントです」

衣替えは、普段の家事にプラスアルファで行う必要があるので、できるだけ効率よく行いたいもの。早めに計画して進めるのがおすすめです。