【欧州CL】漁村クラブ快進撃止まる…第1戦3―0から悪夢大逆転負けでノルウェー勢29季ぶり8強ならず
◇欧州CL決勝トーナメント1回戦第2戦 ボデグリムト0ー5スポルティング(2026年3月17日 ポルトガル・リスボン)
サッカー欧州チャンピオンズリーグ(CL)初出場のノルウェー1部ボデグリムトが17日、敵地での決勝トーナメント1回戦第2戦でポルトガルの名門スポルティングと激突。0―3で後半終了となり突入した延長戦の末に2戦合計3ー5と大逆転を許し敗退。ノルウェー勢CL最高成績となるローゼンボリ(96ー97シーズン)以来の8強進出とはならず。世界から注目を集めた北極圏にある“漁村クラブ”の快進撃がついに止まった。
本拠での第1戦を3―0と制したチームは6試合連続同じスタメンというCL新記録を更新。この日は主将のノルウェー代表MFベリではなく、先日デンマーク代表に初選出されたFWホウがキャプテンマークをつけ登場。相手の主将が同じデンマーク代表MFヒュルマンドということもあったのか、キックオフ直前に両者がガッチリと握手を交わす場面を作ったクヌートセン監督の“粋な演出”となった。
試合は第1戦とはガラリと変わって押し込まれる展開が続き、前半34分にセットプレーからDFゴンサロイグナシオに頭で決められ失点。後半16分にもMFペドロゴンサルベスに追加点を許し0―2。2戦合計2ー3と1点差に迫られた。
さらに後半33分、PKからFWルイススアレスに決められ3失点目。ついに“同点”に追いつかれてしまったが、GKハイセンがファインセーブ連発で望みをつなぎ2戦合計3―3のまま後半終了のホイッスル。しかし、延長前半2分にFWアラウホに決められるなど力尽き悪夢の逆転負けを喫した。
チームは北極圏にある人口約5万5000人の漁村ボデを本拠地とし、スタジアムの収容人数は8000人ほどの小規模。開幕前の優勝オッズ(ウィリアムヒル社)は最低評価の501倍だったが、初出場ながらマンチェスターC(イングランド)やAマドリード(スペイン)を撃破し23位で1次リーグを突破。決勝トーナメント進出を懸けたプレーオフではイタリアの名門インテル・ミラノと激突するも2戦合計5ー2と圧倒しサプライズを起こした。
1916年発足のクラブだが初めて国内リーグを制したのは2020年。18年からチームを率いるクヌートセン監督がAIを駆使したスカウティングで無名の才能を発掘。元戦闘機パイロットという異色の経歴を持つメンタルコーチも招へいし、「ミスを認め、共有する」という航空安全の原則を応用して精神面を強化。対話を重視した組織的で攻撃的なチームへの改革に成功し20〜24年の5年間で4度のリーグ優勝。欧州カップ戦の常連となり、昨季は欧州リーグ(EL)でノルウェー勢初のベスト4進出という快挙を達成。近年着実に力をつけ初挑戦となった欧州最高峰の舞台でも28年ぶりW杯出場を決めたノルウェー代表に続けとばかりに“旋風”を巻き起こしていたが16強で散ることになった。
一方、スポルティングは本拠で見違えるような戦う姿勢を見せて大逆転でクラブ史上初のCL8強入り。守田は先発出場し体を張った守備で後半23分までプレーし、勝利に貢献。延長前半に決勝弾が生まれると、ベンチでボルヘス監督と抱き合って喜び合う場面もあった。
