スポニチ

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 侍ジャパンのWBC準々決勝進出が決まった。7日の韓国戦、8日のオーストラリア戦と、競った展開を勝ち切っての1次ラウンド突破。緊迫感のある中で結果を残す選手たちに敬意を払うと同時に、初出場を果たした選手たちにとっては大きな経験値になるのでは…と推察する。

 実際、23年にWBCに初出場して優勝メンバーとなった湯浅は、こう話した。

 「(得たものは)めちゃくちゃありました。特にマイアミ行ってからの試合は印象に残っていますね」

 右腕が中でも思い出に残っていると話したのは、決勝の米国戦だった。「登板はしなかったんですけど…」。3―1の8回、マウンドにはダルビッシュがいた。1死からソロ本塁打を被弾し、続く打者に中前打された。ブルペンで待機していた右腕は「あと1人出たら行くぞ、と言われていた」と明かす。隣では、大谷が9回に向けて肩をつくっている。結果的にダルビッシュが後続を抑え、登板機会はなかったが、展開次第ではダルビッシュ―湯浅―大谷の継投が実現していたかもしれなかった。

 「緊張しながら肩をつくっていました。そういう経験も含めて、なかなかできることじゃない。また、ああいう舞台で戦えるように頑張りたい」

 7日のソフトバンクとのオープン戦では154キロを計測。まだ冷え込む屋外の甲子園でこの数字が出たことは、大きな収穫となった。「胸椎黄色じん帯骨化症」の手術から約1年半。強い真っすぐとフォークで圧倒する投球術に加え、昨年、手応えを得たカットボールも手札にある。「まだまだ、開幕に向けて仕上げていけるように」。猛虎のセットアッパーに返り咲いた先に、再び日の丸を背負う湯浅の姿があると信じている。(阪神担当・松本 航亮)