山形放送

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山形県小国町にある町内唯一のスーパーが利用客の減少などを背景に9月5日に営業を休止しました。再開の見込みはなく町民からは新たな買い物の場を求める声が上がっています。

小国町中心部にある「白い森ショッピングセンターアスモ」。3階建ての施設のうち1階にある町内唯一のスーパー「金十商店」は9月5日を最後に営業を休止しました。

町民「今までは来ていたがこの通り店がないので不便だ。ここから30分くらいの坂町(新潟県)ってのがある。そこにいろいろ店があるからそこに行かないといけない」

「アスモ」の施設管理を行う第3セクターで町や金融機関が株主となっている「小国いきいき街づくり公社」などによりますと、「金十商店」は、「アスモ」がオープンした1997年に出店しました。ピーク時の1999年にはおよそ11億円を売り上げていましたが近年は人口減少による利用客の減少や人件費の高騰が経営を圧迫し、今回、休業に至りました。再開の見込みはないということです。

「アスモ」の1階ではほかに酒店や衣料品店が営業していますが、「金十商店」が最も広い面積を占めていました。

小国いきいき街づくり公社 島貫 速人 管理部長「人口減少や少子高齢化の影響がすごく大きい。酒屋や衣料品店のほうにもお客さんが少なくなったということでダメージが大きい現状」

町内にはこのほか複数のコンビニやドラッグストアが点在しています。しかし、「アスモ」は町営バスが停車することから「金十商店」は車を持たない高齢者が買い物出来る貴重な場所でした。

町民「向こう(コンビニやドラッグストア)に行くのは遠い。何とかしてほしい。わたしらみたいな車を運転できない人は本当に困る。やっぱり野菜。ドラッグストアにも野菜は売っていない。卵とか納豆とか肉とかあるが野菜はあまり売っていない」
町民「ここに来たって買い物もできない車で出掛けられないし遠いところに不便なもんだ。なんでもいいからやっぱり野菜なければ困る。スーパーが無いと不便だ非常に不便だ」

「小国いきいき街づくり公社」では野菜や肉、魚など日常生活に必要なものを販売できる臨時のスペースを今後、町内に設ける予定で、現在準備を進めています。

小国いきいき街づくり公社 島貫 速人 管理部長「生活用品を調達するにも困っているというお客様がたくさんいると聞いているので緊急的ではあるが我々に何かできることはないかいろいろ検討を進めている。近々何らかの形で示せると考えている」

このほか、町は8月、生活協同組合共立社と買い物支援や災害時の物資支援に関する包括連携協定を結んでいます。生協は宅配事業を通して高齢者の見守りなどを行う予定で、町は事業の利用促進を町民に呼び掛けることで買い物支援につなげる考えです。