老眼におすすめの目薬12選|ピント調節・疲れ目・市販で買える人気商品を比較!
老眼とは?仕組みと目薬でのケアについて
薬剤師
加藤 誠さんのコメント
年齢とともに近くの文字が見えにくくなる、それが老眼(老視)です。これは誰にでも起こりうる自然な変化であり、市販の目薬などを使って適切にケアすることで、不快な症状を和らげることが期待できます。老眼のメカニズム(ピント調節力の低下)
目の中には、カメラのレンズのような役割を持つ「水晶体」と、その厚みを調節する「毛様体筋」という筋肉があります。
若い頃は、この筋肉が水晶体の厚みをスムーズに変えることで、遠くや近くにピントを合わせています。
しかし、加齢によって水晶体は弾力を失い硬くなり、毛様体筋の働きも衰えてきます。
すると、近くのものを見るときに水晶体を十分に厚くすることができず、ピントが合いにくくなってしまうのです。これが老眼の基本的なメカニズムです。
「老眼=治らない」って本当?進行を遅らせるケアとは
前述の通り、老眼は加齢に伴う生理的な変化です。
このため、現在の医療では老眼そのものを治療して元に戻すことはできません。
ただし、目の使い方を工夫したり、目に栄養を与える成分が含まれた目薬を使用したりすることで、ピント調節機能の低下に伴う目の疲れなどの症状を緩和することは可能です。
また、症状の進行を緩やかに感じられるように、日々のセルフケアを丁寧に行うことが大切になってきます。
老眼と一緒に起きやすい症状(疲れ・乾燥・かすみ目)
ピントが合いにくい状態で物を見ようとすると、毛様体筋に過度な負担がかかります。
これが眼精疲労の大きな原因となります。また、加齢に伴い涙の分泌量が減少したり、涙の質が変化したりすることで、目が乾燥しやすくなる傾向があります。
涙の状態が不安定になると、目の表面が滑らかでなくなり、光が乱反射して物が見えにくくなる「かすみ目」といった症状も現れやすくなるでしょう。
これらの症状は複合的に起こることが多いです。
老眼向け目薬の選び方|成分・目的別に解説
老眼向けの目薬を選ぶ際は、ご自身の症状や目的に合った成分が配合されているかを確認することが重要です。
一口に老眼の悩みと言っても、「ピントが合いにくい」「目がひどく疲れる」「乾燥してしょぼしょぼする」など、症状は人それぞれ異なります。
それぞれの症状に対応した有効成分が製品ごとに異なるため、ご自身の状態を把握することが第一歩となります。
パッケージや説明文書をよく読み、もし迷うことがあれば薬剤師や登録販売者に相談するのも良いでしょう。
実際に薬剤師が選んだ薬を見たい方はこちらへ
ピント調節機能を補う成分(ネオスチグミンなど)
近くの物が見えにくい、ピントが合うまでに時間がかかるといった症状が主な悩みであれば、ピント調節機能に働きかける成分が配合された目薬が選択肢となります。
代表的な成分として「ネオスチグミンメチル硫酸塩」が挙げられます。
これは、衰えた毛様体筋の働きをサポートし、ピント調節をスムーズにする働きが期待されるものです。
長時間のデスクワークや読書で目が疲れる方に適していると言えます。
保湿・ビタミン成分で目の疲れ・乾燥対策も
目の疲れや乾燥、かすみといった症状も同時に感じている方は少なくありません。
そのような場合には、目の組織の代謝を促すビタミン類やアミノ酸類が役立ちます。
例えば、ビタミンB12(シアノコバラミン)は毛様体筋の疲労緩和に、ビタミンE(酢酸d-α-トコフェロール)は血行促進に、タウリンは目の新陳代謝を促す働きが期待されます。
また、角膜を保護し、うるおいを保つ「コンドロイチン硫酸エステルナトリウム」も乾燥対策に有効な成分です。
清涼感の強さは好みで調整|刺激の強弱に注意
目薬には、l-メントールなどが配合された、スーッとした使用感が特徴の製品が多くあります。
この清涼感の強さは製品によって様々です。強い清涼感が好みの方もいれば、刺激に感じてしまう方もいるでしょう。
清涼感が苦手な方や、目に優しい使用感を求める場合は、清涼感のない「マイルドタイプ」や、刺激の少ない製品を選ぶのがよいでしょう。
使用感の好みも、継続して使い続けるための大切な要素の一つです。
コンタクト使用者・敏感肌の人の注意点
コンタクトレンズを使用している場合は、必ず「コンタクトレンズ装着中に使用可能」と明記されている製品を選んでください。
一部の目薬に含まれる防腐剤などの成分が、レンズに吸着して変形や変質を引き起こす可能性があります。
また、目の状態がデリケートな方は、防腐剤が含まれていない製品を選ぶのも一つの方法です。
ご自身の目の状態やライフスタイルに合わせて、適切な製品を選択することが大切です。
