元教師が提言「子供を変える近道は親の学び」　すぎやま氏が推奨する“親子で変わる”必読書リスト

「子どもに『勉強しなさい』と言っても、まったく勉強しないんです」——多くの親が抱えるこの悩みに対し、元教師で教育系YouTuberのすぎやま氏が、自身のチャンネルで公開した動画「【必読】子どものために親が読むべき本 5選 〜まずは親が勉強しよう〜」で一つの答えを示している。

動画の冒頭で、すぎやま氏は「1つ聞いていいですか？親御さん自身、勉強してますか？」と核心を突く問いを投げかける。「親が本を読まないなら、子どもも読みませんよ」「親がスマホばかり見ていたら、そりゃ子どももそうなりますよ」と続け、子どもを勉強好きにするための「一番の近道は、親自身が勉強している姿を見せること」だと強調した。

また、すぎやま氏は「勉強することや、知識を得ることって楽しいんだな、という姿を見せること」が大切だと述べ、その手段として読書を勧めている。

動画では、自身が「ガチで選び抜いた」と語る、親が読むべき本5冊（＋番外編として自身の著書1冊）を紹介。『こども「アウトプット大全」図鑑』や『やりたいことの見つけ方』など、具体的な書籍を挙げながら、親子で一緒に学ぶことや、親自身の悩み解決にもつながる点を解説した。

特に注目したいのが、和田裕美氏の『人生を好転させる 新・陽転思考』に関する解説である。すぎやま氏は、自己啓発に傾倒しすぎる親が「子どもを置き去りにしてポジティブを暴走させちゃってる」ケースに警鐘を鳴らし、「人間はそもそもネガティブがデフォルトなんだよ」という同書の視点を紹介。ネガティブな感情を一度受け止めることの重要性を説いている。

さらに動画の後半では、「読書が苦手だ」という親に向けて「全部読もうとしないこと」「興味のある部分だけ読めばOK」という実践的なアドバイスも送っている。「ビジネス書や自己啓発本は、好きなところだけ切り取って読めばいい本なんです」と、読書へのハードルを下げる具体的な方法を提示した。

最後にすぎやま氏は、「まずは親自身が『学ぶって面白い』という姿勢を見せることで、子どもに寄り添えるようになる。そういう本を今回は紹介しました」と締めくくった。子どもの教育に関心のある親にとって、自身を見つめ直し、新たな一歩を踏み出すきっかけを与えてくれる内容となっている。