お正月の「鏡もち」はなぜ飾る?いまさら聞けない由来、ちょっと語れる正月飾りの豆知識 鏡餅に込められた願い、現代のユニーク商品も登場
師走を前に山形県山形市の食品工場では、正月に飾る供え物作りがピークを迎えています。
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そこで・・・いまさら聞けない鏡もちのあれこれをまとめました。現代ならではの使える情報もありますよ!
山形市の城北麺工では「鏡もち」の製造がピークを迎えていて、種類によっては1日に1万個ほどが作られています。
サイズは手のひらに乗る小さなものから、2キロもある大きなものまで様々。鏡もちを飾る家庭環境も多様になっていて、多くの種類が出されているのだそうです。
機械化されてはいますが、やっぱり作り方は・・・
■つく!り方
主に県産のもち米「ヒメノモチ」を使った鏡もちが多く作られていますが、この日は珍しい玄米の鏡もち作りが行われていました。
まず柔らかくふかしたもち米を専用の機械で100回つきます。
この「餅をつく」工程が、人が臼と杵を使いついたような弾力がありつつも伸びの良いもちの仕上がりにつながるということです。
もちはサイズごとに専用の容器にわけられ、1つひとつ丁寧に形が整えられていき、鏡もちが完成します。
今年はコメ不足や物価の上昇の影響が大きく商品価格も去年より上がっているということですが、従業員の思いを込めて作業が進められています。
お正月によく見る鏡もちですが、そもそもなぜ飾るようになったのか、ご存じでしょうか。
■鏡もちの由来は?
農水省によると、鏡もちをお供えする風習は、室町時代から始まったと言われているそうです。※画像 農水省
鏡もちは新年の神様である「年神様」をお迎えしたときのお供え物で、飾りの全てに意味があります。
2段の丸もちは太陽と月を表し、「福が重なる」「円満に年を重ねる」という意味があります。
もちの上にのせる橙は家が代々栄えるように。
両側に配する裏白(うらじろ)は、古い葉が落ちずに新しい葉が出てくる、生命力と長寿の象徴。
ゆずり葉は、世代がゆずられ、続いていくように。
それぞれの意味はとても縁起がよくてポジティブです。
お正月にこうしたあたたかい願い、繁栄への願いが込められた鏡もちを飾り、大切な人と過ごすわけです。とても素敵な風習ですね。
■鏡開きとは
鏡もちはもちですから、当然食べます。食べるのは1月11日の「鏡開き」になってから。この食べることにも願いが込められています。
「鏡開き」とは、お供えしていた鏡もちを下ろして、無病息災を願って食べる行事です。
鏡もちは、お供え物に刃物を向けるのは縁起が悪いとして、包丁は使わず、木口で叩いて割りますが、「割る」という言葉も縁起が悪いので「開く」という言葉が使われます。
おもちを鏡というのは、おもちの丸い形が昔の銅鏡に似ているからだそうです。
年神様の力が宿っている鏡もちは、下ろして食べることに意義があるので、捨てずに食べることが大切です。
■鏡もちの保存方法はこれだ
お餅はそのままにしておくと1週間ほどでカビが生えてしまいます。カビが生えないように上手に保存して美味しく食べきりましょう。
○短期間なら冷蔵保存
数日以内に食べる分は、表面の粉をよく落としてポリ袋や密封容器に入れて冷蔵庫で保存。1~2週間保存したい場合は、粉をよく落としてラップにぴったり包んで保存。
○長期保存は冷凍庫で
表面の粉をよくおとして1個ずつラップに包み、冷凍保存袋に入れて冷凍保存。2~3か月は保存できます。解凍は室温で半解凍。凍ったままでも焼くことができます。
○パックの切りもちも冷凍可
市販されている個包装の切りもちは、そのままで長期保存が可能ですが、より長く保存したいときは、パック包装のまま冷凍保存。
※農水省ホームページより
■現代はこんなユニークな商品も
最近は鏡もちを飾っても食べない人が増えていることから、「鏡米」という、もちの代わりにコメ・つや姫をケースに入れた商品も人気が出てきているということです。
城北麺工 長橋史佳 営業本部長「鏡もちの出荷がいま一番ピークになっていて、餅工場も今年一番の活気になっている。良い年を迎えられるように皆さんに城北麵工の鏡もちを飾ってもらって(新年を)迎えてほしい」
鏡もちの製造は12月中旬まで行われ、山形市のこの会社からは、およそ80万個が全国へ出荷されるということです。
