A型肝炎ウイルスが検出された「カークランド スリーベリーブレンド 1.81キロ」(食品薬物管理署提供)

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(台北中央社)会員制量販店「コストコ」は3日、冷凍ベリー類全品の販売を中止したと発表した。すでに輸入も停止した。同店の冷凍ベリーからはA型肝炎ウイルスが検出されている。

衛生福利部(保健省)食品薬物管理署は先月28日、同店が米国から輸入した「カークランド スリーベリーブレンド 1.81キロ」からA型肝炎ウイルスが検出されたと発表。すでに約1万7000キロが販売されており、消費者に60日間の健康観察に加え、発熱などの症状が出た場合には医療機関を受診するよう呼び掛けていた。

これに加え、同じブランドの冷凍ブルーベリーからもA型肝炎ウイルスが検出されたことが3日までに分かった。米国から輸入した1万5236キロで、輸入時の検査で陽性反応を示した。市場には出回っていないという。

同署は同店のベリー類について、来月2日まで輸入を停止すると説明。ブルーベリーやブラックベリー、イチゴなどが含まれる。

▽食後に感染、台中市で1人

中部・台中市では先月末、40代男性が問題の商品を食べた後、A型肝炎を発症。同じ商品を食べた家族は発症しておらず、男性に海外渡航歴もあることから、市は感染源を確認中だとしている。

同部疾病管制署は2日、A型肝炎の国内感染者がこれまで31人確認されていると明らかにした。この中で問題の商品を食べたという人はいないという。

(劉千綾、沈佩瑤、陳婕翎、趙麗妍/編集:楊千慧)