日本のほぼ中央に位置する大都市、名古屋。

実は名古屋には様々な名店があり、多くの出張族を虜にしているお店がたくさん存在している。

例えば、エビフライサンドが絶品のコンパルや、今や名古屋名物ともなった台湾ラーメン、に東京にも進出している台湾まぜそば、そして出張族の強い味方、新幹線ホームの「きしめん」に、美味しいウナギをリーズナブルな価格で味わえる「イチビキ」に、激安居酒屋「歓酒亭 大安(かんしゅてい だいやす)」、名古屋のサラリーマンに愛され続けてきた土手煮の名店「島正」に、名古屋で最も古い居酒屋「大甚」、そして名古屋駅からほどちかい串カツと土手煮が名物のセンベロ「のんき屋」などなど、数え上げればキリがない。

そんなグルメシティ名古屋において、知る人ぞ知る癒し系のラーメンがあることをご存知だろうか?

今回は名古屋が誇る知られざる薬膳ラーメンである「好来系ラーメン」の総本山「好来道場 (こうらいどうじょう) 」をご紹介したい。

・圧倒的に短い営業時間
こちらのお店、名古屋市営地下鉄桜通線の吹上駅から歩いて10分程度の場所にある。

非常に美味しいラーメンを提供しているのだが、なかなか味わうことができないことでも知られており、営業時間は午前11時から午後2時までの3時間しかない。

お店のオープンと同時にカウンターの席はほぼ満席になってしまうほどの人気のお店のため、名古屋にお住まいではない方には好来道場を目的にした旅、という予定の組み方をオススメしたい。

・趣のあるメニューと札
こちらのお店、まずはレジでラーメンを注文する。

ラーメンを注文すると、カウンターに札がおかれ、美味しい癒し系のラーメンタイムへの時間が始まる。

麺は特製の4つに分かれたカゴに入れられ、一度に4食分のラーメンが茹でられる。一連のラーメンを作る過程も美味しいラーメンを構成している要素の1つとも言えるかもしれない。

・あっさりとした癒し系のスープが特徴
こちらのラーメン、薬膳系のラーメンと言われており、非常にあっさりとしたスープが特徴であるため、まずはスープを味わってもらいたい。

一口味わうと、もしかしたら薄いスープだと感じてしまうかもしれない。

しかしながら、二口目へと進んでみてほしい。二口目を味わうと、じわじわと旨みが優しく口の中に広がっていくことに気が付く。

スープに何が入っているのかというのは全くわからないのだが、包まれるような、非常に優しい旨みと甘みを感じることができる。

そしてその癒しすら感じるスープと一緒に麺を味わう。

言葉は必要ない、まさに最高の癒しのラーメンタイムがここにはあるのだ。

さらにこちらのお店のカウンターには高麗人参がつけ込まれている酢が置いてある。

ラーメンをしっかりと味わった後、この高麗人参酢を極上の癒しスープを加えてみてほしい。そうすれば、さらにあっさりとしていながら、滋味深いスープを余すことなく味わうことができるのだ。

コロナウイルスによって、さまざまな名店が営業を取りやめてしまった。

そんな時代でもしっかりと、そしてゆっくりと、次の世代へと味のバトンを渡していってくれる、宝物のようなお店がたくさん存在している。

2023年は、改めてGOTRIPでもそんな素晴らしいお店を、ゆっくりとご紹介できればと考えている。

そしてそんなお店を目的に旅をする、2023年は、そんな1つの目的を中心としたゆっくりとした旅を企画してみてはいかがだろうか。

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お店 好来道場 (こうらいどうじょう)
住所 愛知県名古屋市千種区春岡通6-1-16
営業時間 11:00〜14:00(売切れ次第閉店)
定休日 日曜日