大洗から世界へ 菊地りおの挑戦が始まる(撮影:ALBA)

写真拡大

11月1〜4日の4日間、茨城県の大洗ゴルフ倶楽部で、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の最終プロテストが行われる。各地の予選を勝ち抜いた選手らが、ここでJLPGA正会員入り=来季からのツアー出場権を手にするために挑む“大一番”だ。上位20位タイまでに入ることができれば晴れて合格、という厳しい戦いを目前に控えた選手は、今、どんな心境で本番を待っているのか。

2000年4月9日生まれ。“プラチナ世代”とも呼ばれる注目世代の一人は、3度目の挑戦にして初めて最終テストまでコマを進めた。22歳の菊地りおは、「ホッとする間もないくらい、すぐに最終が始まる。2次を突破した勢いのまま合格したいですね」と大一番へ力を込める。
広島県の呉カントリークラブで受けた第2次予選は17位タイだったのだが、ここは成長を感じられる4日間となった。初日は「練習ラウンドでも打たなかったスコア」と『75』を叩き3オーバーの出遅れ。ショット、パットともにしっくりこない。しかし、そのラウンド中に修正ポイントを見つけると、残りの3日間でイーブンパーに戻して突破を決めた。
「去年なら、焦って冷静にプレーすることができなかった。それが課題でもありました、でも今年はできるようになった。成長できた…と思いたいですね」。2度とも第2次予選で敗退した昨年の結果を受け、スイングだけでなく、グリーン上でのラインの読み方、アプローチまですべて「考え直した」という1年の成果を感じ取ることができた。
3歳から始めたゴルフは、父の謙二さんとともに作り上げてきたもの。もともとエンジョイゴルファーだった父だが、独学で指導を続け、ついに3年前にはティーチングプロ資格も取得した。それでも他に生徒を取ることはせず、見るのはもっぱら娘のゴルフのみ。今も「分からなくなってどうしようもない時」には“専属コーチ”にアドバイスを求める。「練習ラウンドは、大丈夫だったらついてきてもらおうかな」。この時ばかりは親子の会話も、普段にも増して熱がこもるものになったはずだ。
高校卒業後の19年には米国ツアーのQTを受けたため、受験が可能になったプロテストを回避するなど、もともと海外志向が強い。目標とする選手も「ゴルフを始めた頃からずっと好き」という宮里藍と、現在も米ツアーを主戦場にする上原彩子だ。「上原さんは、体格が自分に似ていて(身長160センチ)、同じような条件で長年シードを守っている。尊敬しますね」。もちろん今も将来的な目標に、米国でプレーすることを掲げている。
すでに古江彩佳が米ツアーで初優勝するなど、国内外で同世代の活躍は目に入ってくる。「ニュースや試合で同い年が戦っているのを見ていると、自分も同じところで戦いたいって思いますね」。飛距離は230ヤードほどだが「曲がらない自信がある」というウッド系が最大の武器。“親子鷹”で大洗発、世界行きのチケットをつかみとる。

<ゴルフ情報ALBA.Net>