「箸で切れる」柔らかさのハンバーグで人気のびっくりドンキーが、初めて「メンチカツ」を主体にした特別メニューを展開している。ハンバーグ専門店のメンチカツの実力とはいかなるものか、実食してきたので、レポートしよう。

びっくりドンキー、メンチカツの実力は?

「びっくりドンキー」といえば、創業以来、肉汁たっぷりでジューシー、そして箸で切れる柔らかさのハンバーグが看板メニューだ。一方メンチカツといえば、ハンバーグだねに衣をつけて油で揚げた料理だ。素材は同じなのだから、ハンバーグ専門店たるびっくりドンキーなら、どちらも扱っていても不思議ではない。ところが、びっくりドンキーでメンチカツはテイクアウトメニューとして販売されてはきたものの、店内のメインメニューに現れたことはなかった。

今回は「びっくりドンキー 松戸店」にお邪魔してきました

そんなびっくりドンキーが、6月1日〜7月12日までの限定メニューとして「メンチカツディッシュ」を販売中だ。「びっくりドンキーのハンバーグの新しい食べ方を楽しんでほしい」という思いがこもったメニューとのことだが、果たしてどのような味わいなのか、さっそく実食してきた。

テイクアウトのメニューには以前からメンチカツ(680円)が存在していた

○「メンチカツディッシュ」ダブル 1,270円

「メンチカツディッシュ」ダブル 1,270円

揚げたてのメンチカツとライス、ディッシュサラダを、びっくりドンキーお馴染みの木のディッシュに盛り込んだ、今回の基本メニュー。みそ汁とドリンク、または北海道ミニソフトをセットにしたセットメニューも選択できる(+250円)。ハンバーグディッシュと同じ、醤油ベースのオリジナルソースをかけて食べる。なお、ハンバーグディッシュのトッピングオプションは、メンチカツディッシュでは選択できない。今回はメンチカツを2つ乗せた「ダブル」で注文した。

まずはソースをかけずに直接かぶりついてみると、メンチカツ全体をがっちりと支えている衣のサクサク感が非常に心地いい。衣自体はかなりしっかりしているのだが、衣の「カリサクッ」と、肉だねの「ジュワッ」のバランスが実にいい。

続いてソースをかけてみる。メンチカツといえばウスターソースや中濃ソース、トンカツソースなどをかける人が多いかと思うが、びっくりドンキー流は、ハンバーグと同じ、醤油ベースに柑橘系の酸味が加わった、オリジナルソースだ。このオリジナルソースはポン酢に近い味わいだが、酸味のおかげでメンチカツをさっぱりと食べられる。

衣はサクサク、かつしっかりしており、中のパテの肉汁を一切逃さず包み込んでいる。ソースをかけると少し衣がしっとりしてしまうが、これも食感が変わって面白い

筆者にとってメンチカツというと、高校生時代、部活の帰りに学校最寄りの駅そばの肉屋で買い求め、電車のホームで貪っていた記憶に結びつくのだが、あれが「おやつ」とか「お惣菜」だとすると、びっくりドンキーのメンチカツは「ごちそう」に昇華している。

ところで、正直メンチカツはかなりボリュームがあるため、ライスとのバランス的にはシングルで十分だと感じられた。もしダブルにするときは、ライスも大盛りにすることをおすすめしたい。また、ダブルにすれば、たとえば片方にだけ「追加カリーソース」(220円)をかけて「味変」を楽しむこともできる。

追加カリーソースを足せばいつでもカリーディッシュに変身。量は多めなので、複数人でシェアするのにもいい。追加ソースには「追加チーズソース」(220円)もあるが、チーズをかけるとかなり「罪」なカロリーになってしまいそうだ…

ちなみに、セットメニューでみそ汁が付けられる。この日はほうれん草と巻き麩、ねぎのみそ汁だった

セットではドリンクか、北海道ミニソフト(白玉入り)を付けられる。北海道ミニソフトの白玉は、びっくりドンキーで以前の大人気デザートメニューだった「メリーゴーランド」から継承しているとのこと。

○「メンチカツカリーディッシュ」シングル 1050円

「メンチカツカリーディッシュ」シングル 1050円

メンチカツディッシュにカリーソースをかけたもの。カリーソースは通常のカリーバーグディッシュで使われているものと同じようで、ひき肉が入ったタイプ。辛さは中辛程度だろう。メンチカツ単体でもご飯との相性が抜群だが、そこにカリーソースがかかることで、ライスがいくらあっても足りなくなる。これはシングルでもライス大盛りを強くおすすめしたくなるバランスだ。

カリーソースはカツの衣があまりしっとりしないので、サクサクした衣の歯触りも同時に楽しめる

こちらもメンチカツを2つにする「ダブル」が選択可能だが、ダブルにすると完全にライスが不足してしまう。ライス大盛りでは足りない場合は、単品のライス(195円)を追加してもいいが、さっぱり目に行きたい場合は「追加ディッシュサラダ」(165円)でサラダを2倍にする、あるいはサイドメニューのサラダ類を頼んでみてもいいだろう。

これは別の日に長男(高1・未登場)が食べた「ダブル」だが、カリーソースに片方のメンチカツが埋もれてしまうせいか、見た目にあまり「ダブル」という感じがしないかも。なお、サラダ増量は長男の提案

○「メンチカツおろしポン酢ディッシュ」シングル 940円

「メンチカツおろしポン酢ディッシュ」シングル 940円

メンチカツディッシュに、大根おろしとゆず果汁を使用したポン酢をかけたさっぱりメニュー。組み合わせ的には「おろしそバーグディッシュ」ではなく「ねぎポンおろしバーグステーキ」のほうが近いといえるだろう。

高知県産ゆずの果汁も香り高いポン酢と大根おろしの組み合わせは清涼感があり、蒸し暑い日本の夏にピッタリだ(まあ店内は空調が効いて快適なのだけど)。メンチカツの衣のサクサク感は若干弱くなってしまうが、揚げ物はちょっと…と思っている人でも、案外さっぱりと食べられてしまうだろう。

大根おろしを乗せて、ポン酢をたっぷりかけると、揚げ物感がだいぶ中和される。メンチカツを半分に切って片方は直接、もう片方をおろしポン酢でいただくとちょうどいい感じだ

3つのディッシュはそれぞれかかっているソースが異なるが、それだけでもかなり印象の違うメニューになる。個人的には基本であり王道である「メンチカツディッシュ」が一番のおすすめだが、一度は基本を味わったうえで、ほかのメニューにもチャレンジしたくなる、そんな魅力に満ちた特別メニューだった。

○Twitterで話題のサイドメニューはご存知?

ところでびっくりドンキーにはTwitterの公式アカウントがあるが、このアカウントで先日、「びっくりドンキーの従業員に人気の組み合わせ」が紹介されていたのをご存知だろうか。

びっくりドンキーのメニューといえば、大きな木製のメニュー板のものが思い出されるが、中央に大きくハンバーグディッシュやハンバーグステーキが並んでいるので、「アラカルト」や「ドリンク」「デザート」の欄までじっくり見たことはない、という人もいるかもしれない。しかし、アラカルトメニューには厳選された強力なサイドメニューが並んでおり、案外侮れないのだ。

今回公式Twitterアカウントで紹介されていたのが、その中のひとつ「イカの箱舟」(660円)だ。「イカの箱舟」はジューシーで肉厚なイカを、味噌を混ぜたマヨネーズ風ソースと、ショウガを効かせた醤油で味付けして焼き上げている。ご飯のおかずにも、酒の肴にもうってつけな一品。この「イカの箱舟」に、ライスとスープ、ディッシュサラダがセットになった「ドンキーセット」(440円)を組み合わせた、通称「イカ箱定食」なるメニューが、従業員の中で人気だというのだ。

「イカの箱舟」(660円)

食べてみると、香ばしいイカにマヨネーズ風ソースと醤油の組み合わせが強力にマッチしている。これにご飯とみそ汁、サラダがつけば、確かに立派な定食のできあがりだ。イカをご飯の上に乗せて食べてもいいが、イカの旨味をしっかり吸った醤油ダレが美味なので、これを少しご飯にかけて食べると、また美味い。思わずビールが飲みたくなる味だ。「今日はタンパク質摂りたいけど、肉の気分じゃないなあ」という時にももってこいだろう。

アラカルトメニューはこのほかにも、ご飯やビールに合うものや、野菜を追加できるものなど、さまざまなメニューが用意されている。ぜひ一度、チェックしてほしい。

こちらもアラカルトの「アボカドチーズ焼き」(340円)。ホクホクしたアボカドとチーズの組み合わせがまたビールによく合う。上にエビが2匹乗っており、見た目よりボリューミーな一品でもある

限定メニューの「メンチカツディッシュ」はボリューム感満点で、サクサクとした衣の歯触りも楽しめる、非常に完成度の高いメニューだ。揚げ物好きな人はもちろん、普段のハンバーグからちょっと目先を変えてみたい人や、がっつりとボリューム感のあるメニューを楽しみたいという人におすすめだ。7月12日までの限定メニューなので、ぜひお早めに。また、たまにはハンバーグ以外も……という人は、サイドメニューの数々にも注目し、さまざまな組み合わせに挑戦していただきたい。きっと新しい発見があるはずだ。

海老原昭 この著者の記事一覧はこちら