日本の防衛費が年々拡大を続けているため、中国は警戒心を強めているようだ。2022年度予算の概算要求は5兆4797億円となっている。中国メディアはこのほど、日本の軍事力を論じる記事を掲載した。米中ロよりも30年進んでいる分野があると主張している。(イメージ写真提供:123RF)

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 日本の防衛費が年々拡大を続けているため、中国は警戒心を強めているようだ。2022年度予算の概算要求は5兆4797億円となっている。中国メディアの騰訊はこのほど、日本の軍事力を論じる記事を掲載した。米中ロよりも30年進んでいる分野があると主張している。

 記事はまず、日本が防衛費を増大し続けていることに警戒し、敗戦国で戦後は軍隊も持てないほど制限を受けてきたのに、いまだに「野心を失っていない」と主張した。戦後の70年間「米国が放っておいた」ため、日本は英仏とそん色ないほどの軍事力を持つようになってしまい、「いつでも戦争できる」状況だと危機感を強調している。

 それにしても、日本の軍事力は中国が警戒するほど強いのだろうか。中国が世界ランキングで米国、ロシアに次ぐ3位と評価されているのに対し、日本は2020年の軍事力ランキングでは5位、軍事費では9位という結果になっている。しかし記事は、「日本の鉄鋼冶金技術は世界一だ」と指摘している。この分野で、日本は米中ロの3カ国をしのぐ実力で、「30年先を行っている」と言えるそうだ。

 記事によると、「鉄鋼の冶金技術自体は脅威ではない」のだが、日本の冶金技術は軍事工業面での実力を示しているという。例えば、米国の原子力空母にも特殊な鉄鋼が必要で、日本はこの特殊な鉄鋼を製造する技術を持っていると伝えた。そして、この技術があるので優れた艦艇を建造できるとしている。

 また、日本の鉄鋼業の発展には目を見張るものがあり、冶金技術の人材を次々と生み出していて、この分野での特許も世界一だと紹介した。そのため、米国ですらこの分野では日本の協力が必要なほどで、他の多くの国も冶金に関して日本から学ぼうとしているが、日本はそう簡単にすべての技術を明らかにはしないと主張した。記事は防衛費を拡張する日本に対して警戒すべきだとしているが、その背後にある技術の高さは中国としても認めざるを得ないようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)