テレワーク進展など社会の変化が追い風、ブロードバンドセキュリティが強気の見通し
22年6月期は、ゴメス事業の上乗せによって、「セキュリティ監査・コンサルティング事業」が21年6月期比で67.6%の増収を見込んでいる。「脆弱性診断」や「情報漏えいIT対策事業」も順調に伸びる見通しにあることから、年間売上高は15.1%増の50億円を予想している。この大幅な増収によって、営業利益は89.9%増の4億円、当期純利益は2.2倍の2.68億円と大幅な増益を見込んでいる。
ゴメス・コンサルティング事業は、主に事業会社のWebサイトを中心としたシステムのユーザーデータを分析し、サイトの評価・開発と運用サポートを行っているが、新たにセキュリティ領域を拡張し、ITサービス全体の管理、改善のソリューションを展開するようになっている。金融機関や不動産、旅行交通、ECなどにサービス提供しているが、特に、主要顧客である金融業界においては、セキュリティ支援サービスの需要が大きいと考えられ、シナジー効果が高いといえる。同社は、従前よりクレジットカード業界へのセキュリティ評価・監査サービスで実績を積んでおり、前期は地銀向けのサービス展開を積極的に行った結果、前期末時点で地銀28行とコンサルティング契約を締結した。
一方、コロナ禍で広がったテレワークの活用やクラウドサービス利用の拡大は、情報セキュリティのニーズにつながっている。同社では、「情報セキュリティリスクアセスメント for ゼロトラスト」を掲げ、「ゼロトラスト」というまったく新しい概念でのネットワーク設計やセキュリティ対策を提案するコンサルティングサービスやセキュリティ対策サービスを提供している。このような世の中の変化が、同社の業績を押し上げる力として働いていると強調した。(グラフは、ブロードバンドセキュリティのサービス区分別売上高推移。2018年6月期〜21年6月期)
