羽田空港のT1とT2に常設型の新型コロナウイルス検査センターがオープンします。この目玉が、15分で結果がわかる「クイック検査」です。実際に体験しました。

自分で鼻に入れるので「心の準備」もできる

 羽田空港の国内線が発着する第1、第2ターミナルに、空港を運営する日本空港ビルデングと木下グループが手掛けた「新型コロナ PCR 検査センター」が、2021年4月10日(土)にオープンします。

 ここでは従来の唾液によるPCR検査はもちろん、鼻から検体を採取する「クイック検査」の受診が可能です。その所要時間は「約15分」とのこと。8日(木)の報道公開の際、実際の検査を受けてみました。


羽田空港第1ターミナルの「新型コロナ PCR 検査センター」(2021年4月8日、乗りものニュース編集部撮影)。

 入店後の受付では、まずは「誓約書」に記入します。ここでは万が一陽性の判断が下った際、搬送先病院の指定などができます。とくに指定がない場合は、同点が提携する神奈川県川崎市内の病院へ搬送されます。これらの書類を書き込んだのち、検査キットを受け取ります。

 なお、万が一クイック検査で陽性疑いが出た場合は、専用車で羽田空港から提携医療機関へ搬送も実施しているとのことです(自家用車の場合や、搬送先病院を指定した場合などは対象外)。

 検査キットには、長い綿棒と検査薬などが入っています。検査方法は、鼻の穴に綿棒を入れ粘膜をとったのち、その綿棒を薬につけるというもの。各ブースには、手順についての張り紙があるので、それをガイドに検体を採取します。

 こうした鼻孔検査は、綿棒を鼻の奥に突っ込まれて痛いイメージがあるかもしれませんが、この検査については2cm程度の深さで採取すれば問題ないので、鼻のコンディションさえよければ、痛みはほぼ感じません。また、自分で綿棒を入れるスタイルなので、予期せぬ刺激がなく検査ができるのもポイントでしょう。

検査結果が出るまで音速だった! 慎重派にも対応

 検体採取後はすぐそばにある検査受付窓口のスタッフへ渡し、結果を待ちます。診断結果を待つベンチは、パーテーションで1席ごとに区切られていました。

 検体の受け渡しから検査結果の通知カードを渡されるまでは約5分強程度。混み具合などの要素も関係しますが、場合によっては施設側がアピールする「15分」を切るスピードで退店することも可能かもしれません。ちなみに、受診結果を知らせる際の呼び出しは、名前ではなく番号で呼ばれるので、プライバシーにも配慮されています。


「新型コロナ PCR 検査センター」で発行される検査結果通知カード(2021年4月8日、乗りものニュース編集部撮影)。

 クイック検査の費用は税込み1800円と、旅行のついでに気軽に受けられる範囲内に抑えられています。PCR検査との一致率は99.4%とのことで、正確性も担保されているようです。

 なお、このPCR検査センターでは唾液式の検査も用意してます。こちらは、検査時間に最短2時間を要することから、出発前の単体検査には対応していないものの、2種類の検査方法によりWチェックをすることで、100%に近いレベルまで精度を高められているそうです。クイック検査と唾液検査のセットコースも税込3000円で用意されており、こちらは出発前でも検査可能です。

 日本空港ビルデングはこのPCR検査センターについて、「旅行されるお客様ご本人はもちろんのこと、旅先・帰省先の皆さまにも、安心して会うことができる」としています。

 なお各センター内にある検査実施のためのブースは、JAL(日本航空)やスターフライヤーなどが発着する第1ターミナルは27か所、ANA(全日空)やAIRDOなどが発着する第2ターミナルには14か所設けられており、センター自体のスペースも、第1ターミナルのほうが大きめになっています。