単行本未収録のトラウマホラーを完全再録 よみがえる70年代の少女漫画
毎年、夏にはテレビ番組でホラー特集が放送される。背筋がぞくっとするような怖い話を聞けば、うっとうしい暑さも少しはマシになるというものだ。一口に「ホラー」と言ってもさまざまなジャンルがあるが、中でも、「少女ホラー漫画」は、一部の人に強烈なトラウマを植え付けた作品だろう。
女性向けのホラー漫画は、1970年代には雑誌『なかよし』『少女フレンド』『花とゆめ』などで発表されていた。今も多くのファンがいる。80年代に入ると「ハロウィン」を皮切りに、ホラー専門誌が多数登場し、大きなブームを迎える。
2020年7月3日に発売された『私たちが震えた 少女ホラー漫画』(辰巳出版)では、1970年代から2000年代、ホラー漫画にのめりこんだ女性たちに向け、懐かしの名作を紹介している。美麗なイラスト、コラム、インタビューと、あらゆる角度から当時の恐怖をよみがえらせる。
画像は、『私たちが震えた 少女ホラー漫画』(辰巳出版)より。懐かしい恐怖がよみがえる本書の主な内容は以下のとおり。
●単行本未収録の名作を3本完全復刻! 3人の先生からのメッセージ付き!
ホラー漫画を愛しすぎた男 緑の五寸釘selection
その1 ホラー漫画の女王!犬木加奈子の「三途の川」 8P
その2 葉月シモン「一枚の絵」 31P
その3 石上愛実「シャボン玉幸子さん」18P
●妖しくも美しいホラー漫画原画館
曽祢まさこ/高階良子/関よしみ/まつざきあけみ/吉川うたた/今市子
●少女ホラー漫画特集
あの恐怖が漫画のコマと解説で鮮やかに蘇る、血と絶叫の特集
・篠原千絵「海の闇、月の影」
・あしべゆうほ「悪魔の花嫁」
・ささやななえ「たたらの辻に...」
・今市子「百鬼夜行抄」
・吉川うたた「すっくと狐」
・曽祢まさこ「悪魔の十三夜」「七年目のかぞえ唄」「わたしが死んだ夜」「幽霊がり」「ジェニーの微笑」
・イケスミチエコ「黒髪狩り」
・関よしみ「魔少女転生」「血を吸う教室」「血染めの美学」「愛の墓標」
●特別寄稿 漫画家・きたがわ翔「これは怖い......」少女ホラー漫画
●『花とゆめ』が原点だった!? ゴシック・ホラー少女漫画
●わたなべまさこの「怪奇」
●まつざきあけみ 「ホラーの味」(インタビュー)
●漫画家座談会「ホラーと漫画とは何だ!」
●釘書房 緑の五寸釘が極上トラウマホラー漫画をレビュー
少女ホラー界の巨匠たちの作品群を一挙に振り返ることができる、ぜいたくな構成だ。漫画家座談会では、年1回発行している人気同人誌「ホラーグルメ」のメンバーである漫画家の有田景、きもとのりこ、白井幸子が、90年代のホラー漫画ブームや、それぞれのトラウマ作品などを語る。
画像は、『私たちが震えた 少女ホラー漫画』(辰巳出版)より。漫画家・きたがわ翔おすすめの少女ホラーとは?最初から最後までホラー愛がたっぷり詰まった、夏の夜に読みたい1冊だ。
※本文中はすべて敬称略。
書名: 私たちが震えた 少女ホラー漫画
監修・編集・著者名: オフィスJ.B 編集
出版社名: 辰巳出版
出版年月日: 2020年7月 3日
定価: 本体1,600円+税
判型・ページ数: A5判・160ページ
ISBN: 9784777825219
(BOOKウォッチ編集部)
