運転中に暗くなってきた際にはヘッドライトオンが基本!

 コロナウイルス禍により自動車教習所の休校や運転免許センターが業務を縮小したこともあり、今年は初心者マークを付けたクルマが増えてくる時期が例年とは異なる可能性がある。さらにペーパードライバーだった人が、通勤方法を三密防止のため公共交通機関からクルマに替えるというケースも増えそうだ。

 そんな方々が疑問に感じることとして「ポジションランプ(車幅灯)を使うタイミング」があると思う。最新のクルマであればオートライトの義務化により、ライトオフのポジションはないため暗い中でも走行中無灯火になることはないものの、オートライトがないクルマも多々あることもあり具体的に考えてみよう。

 走行中においては、「ポジションランプは暗くなりはじめに点ける」というのは間違いではない。しかし、いずれは真っ暗になるのを考えると「暗くなりはじめはポジションランプ」だと、真っ暗になってもまわりが明るいとヘッドライトオンにするのを忘れ、無灯火に近い状態で走行してしまうこともある。そのため灯火類のオンが頭に浮かんだ際には、ポジションランプはスキップして早めに感じてもヘッドライトオンにすることを勧める。これは豪雨や積雪、霧といった悪天候時に自車の存在アピールのため灯火類をオンにする際も同様の考えをしたほうが無難だろう。

対向車への配慮や路肩に駐停車する際などの使用にとどめるべき

 前述したことからポジションランプを使うのは停止中となる。ただ信号待ちでヘッドライトからポジションランプにするというのは他車が自車を認識しにくくなる恐れもあるので、するべきではない。

 そのため停止中ポジションランプにしてもいい場合としては、走り始めたら即ヘッドライトオンを確認するという大前提で以下の2つが挙げられる。

 ・上り坂になっている踏切で対向車のヘッドライトが眩しい際にそのアピールの意味、対向車が自車のヘッドライトを眩しく感じそうなとき

 ・合法的に路肩に駐停車する際に、周りが明るくポジションランプでも自車の存在が他車も十分認識できる場合

 いずれにしても運転中暗くなってきた際の灯火類の点灯はヘッドライトオンを基本に、メーター内の灯火オンのインジゲーターやライトスイッチを小まめに確認するなどして、無灯火で走行することがないようにしたいものだ。