Pepper PARLORでロボットの受付と接客を体験! 目指したのは人とロボットがともに生きる未来空間

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●人とロボットが共生する未来空間を具現化した「Pepper PARLOR」
ソフトバンクロボティクスは、12月5日に開業した「東急プラザ渋谷」の5階に、人型ロボット「Pepper」をメインとする近未来型カフェ「Pepper PARLOR」をオープンしました。

Pepper PARLORは、店舗入口の受付や客席での接客応対にPepperが採用され、人とロボットが共生する新しい社会の在り方を提案しています。

このカフェのコンセプトが生まれたのは2年前。
コンセプトを提案したのは、東急プラザ渋谷の館全体のコンセプトやブランドプロデュースも手掛ける柴田陽子事務所・代表取締役の柴田陽子氏です。
・商業施設としては思い切った「成熟した大人」がターゲット
・高齢化社会の過ごし方の手本となる場所
・悩みの解決、楽しさの発見
・少し先の未来を思い描いたカフェ
こういったコンセプトを基に、ソフトバンクロボティクス取締役の蓮実一隆氏に話を持ち込んだことがきっかけとのことです。


壇上で対談する柴田陽子氏(左)と蓮実一隆氏(右)


●2種類のPepperが 客を出迎える
Pepper PARLORでは店舗入口に「受付Pepper」が5台設置されています。
また客席にも「相席Pepper」と名付けられたPepperが4台設置されました。

受付ではメニューの注文ができますが、注文プロセスは全てPepperが行います。
具体的には、Pepperの音声案内に従いながら、手元のタブレットでメニューからオーダーする商品を選択していきます。
このほかにもPepperが顔認識技術を使って
「あなたにぴったりのワッフル」を選ぶ、そんな機能などもあります。
オーダーに迷ったときは、Pepperに選んでもらうのも楽しいでしょう。


受付Pepperが客の表情からその日の気分などを判断しておすすめメニューも教えてくれる


筆者がおすすめメニュー試してみたところ、「元気なあなたに!」とガッツリ食べられる肉料理を選んでくれた

Pepper PARLORで提供される料理のメインはワッフルです。
ワッフルと言うと甘いスイーツを想像しがちですが、ここでは世界の国々をイメージしたワッフル料理というコンセプトから、メインディッシュになるような料理もたくさん用意されています。

素材本来の美味しさにもこだわっているほか、ビーガン向けのメニューも用意されているなど、多様な来客ニーズに対応できるメニュー構成になっています。


フォアグラムースやトリュフをふんだんに使ったワッフルなど、趣向を凝らしたメニューが用意されている

客席に設置された相席Pepperは、このカフェのコンセプトを最もよく体現しています。
客席ではPepperと来客とが会話によるコミュニケーションを取るだけではなく、かんたんなクイズゲームなどで遊ぶこともできます。

Pepper PARLORでは、ロボットを単なる労働力として利用するのではない点が、これまでとは大きく異なる特徴です。

「人を楽しませるエンターテイメントデバイスとしてのロボット」という存在意義を、強く提案しているのです。


相席Pepperはすべての客席に設置されているわけではないが、せっかくならPepperのいる席を選んでみたい

こういった「ロボットによるエンターテイメント」の一環として、店舗中央にはソフトバンクロボティクスの小型二足歩行ロボット「NAO」を使った時報などもあります。
毎時00分になるとダンスを披露してくれるほか、15分毎に挨拶とともに時刻を教えてくれる演出もあります。


客席中央に設置されたNAOも空間のインテリアによくマッチしている


●ロボットカフェだからこそ、「自然さ」の大切さを強調
Pepper PARLOR店舗内は、ロボットとともに「自然」をテーマにしたインテリアで飾られています。
照明や店舗装飾には、ロボットカフェという言葉やイメージから想像される「無機質さ」を感じさせない、温かみのある柔らかさがあります。

店舗装飾を手掛けた、BITO Green/Flower Creatives代表の尾藤裕子氏は、
「苔と森がテーマ」
「渋谷で忘れてほしくないのは自然」
こう語ります。

人とロボットの共生というテーマのもと、人が本来在るべき「自然」のある空間の表現に注力することで、人が生活する空間にロボットも共生している、という世界感が具現化されています。


天井照明や壁面の飾り付けなど、随所に「苔」をデザインした装飾が施されている


店舗奥には渋谷駅前が見下ろせる開放的な席も用意されている

Pepper PARLORの総席数は162席。
営業時間は午前10時から午後9時まで(ラストオーダーは午後8時30分)。

あなたもぜひ、Pepperとともに過ごす特別なカフェタイムを体験してみてはいかがでしょうか。
執筆 秋吉 健