車両の状態を詳しく知ることが重要!

 新車とは異なり、以前のオーナーの使い方によって同じ年式同じ走行距離でも程度が大きく異なってきてしまう中古車。それだけに中古車選びというのはなかなか難しいところだが、いくつかポイントを押さえておけばハズレをつかむ確率を下げることは可能なのだ。今回はそんなハズレをつかまないためにチェックしたいポイントをお伝えしたい。

1)記録簿をチェックしよう

 狙っている中古車がその店舗で定期的にメンテナンスを受けてきた個体ならいいが、業者オークションなどで仕入れた個体であった場合、過去のオーナーの整備状況を知るためには記録簿をチェックすることしかない。

 記録簿には法定点検時や車検時になどにチェックした項目や交換された部品が記入されているため、どの部品をいつ換えたか把握することができる。念入りに整備された個体であれば、消耗品は定期的に交換された履歴が残っているだろうし、安さを重視して格安車検などを利用していれば最低限の部品交換しかされていないということもわかるはずだ。

2)エンジンルームをチェックしよう

 エンジンルームもクルマの状態を知る上では大切なポイント。最近のモデルのようにほとんどがカバーされているようなものではちょっと難しいが、一昔前のシンプルなものであれば、オイル漏れのあとなどを目視でチェックすることができる。

 しかし、なかにはエンジンルームまでしっかり綺麗に仕上げている中古車店も存在するが、これはただ単に念入りなクリーニングをしている場合もあれば、オイル漏れなどをごまかすために一旦洗浄しただけ、という場合もある。そのため、距離年式相応に汚れていてオイル漏れなどのあとがなければ現状は問題ないと判断できるだろう。

車両を実際に動かして不具合がないかを確認すべし

3)第三者機関がチェックしたものを選ぼう

 中古車とはいえ、できれば修復歴のないものを選びたいと考える人が多いだろう(なかには安さ重視であえて修復歴ありを狙う人もいるが)。最近では修復歴があるのに「修復歴なし」と偽って販売するような悪徳店舗は淘汰されつつあるものの、チェックする側も人間なのでうっかり見落としてしまう可能性もゼロではない。

 そこでオススメしたいのが、第三者機関がチェック済の個体だ。チェック機関は中古車情報媒体が運営しているなどさまざまではあるが、ダブルチェックがなされた個体であればその信頼性も格段にアップする。なかには修復歴なしとして購入した車両が万が一修復歴ありだったときに補償してくれるものもあるので安心できる。

4)できる限りの動作確認はしよう

 試乗ができればベストだが、車検残のない車両では難しいこともある。とはいえ、実際に敷地内でエンジンを始動し、前後に動かす程度でもやるとやらないとでは大違いだ。また、エアコンやオーディオ、パワーウインドウなど、作動させることができるところはすべて動かしておきたい。

 また、夏の時期での暖房、冬の時期での冷房のチェックも忘れずに。購入する前に不具合がわかれば直してから納車してもらう交渉もしやすいが、納車後に気づいたのでは対応してもらえない可能性も高い。そのため、やはりすべての動作確認は必須と言えるだろう。