「お薬リマインダー」は本当に薬の飲み忘れを防止できるか? 試してみた!

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花粉症はいまや多くの人が抱える持病ともいえる存在だが、花粉症にかぎらず現代では、さまざまな持病を持っている人が多い。

当然、日常的に飲み薬を服用する機会も多くなる。
しかし、毎日決まった量の薬を、決まった時間に飲む。
これは意外と難しいものだ。

実は筆者もその一人。
暴飲暴食がたたったせいか、今年に入って痛風を発症してしまったのだ。
現在は尿酸値を下げる薬を服用しているのだが、うっかり飲み忘れてしまうこともしばしばだ。

薬の飲み忘れを防止できる方法はないだろうか?
そう考えていたところに、その名も「お薬リマインダー」というアプリを見つけた。
薬の服用を管理できるアプリという触れ込みだ。

「お薬リマインダー」は、果たして、筆者の飲み忘れを防げるかどうか?

さっそく試してみることにした。


■服用時間になるとメロディーとメッセージでお知らせ
「お薬リマインダー」では、服薬を「タスク」として登録できる。
・服用する薬剤名
・服用期間
・服用単位
・服用時刻
これらを設定できるようになっている。
指定した時刻になるとアラームとメッセージ通知してくれるので、飲み忘れを防止できるといくしくみのようだ。

ちなみに、筆者が現在服用している痛風薬は1日1回、自分の好きな時間に飲めばいいタイプ。
だが筆者は、決して胃が強い方ではない。
なので、なるべく負担をかけないよう、朝食後の午前8時に飲むこととし、この設定でタスクを登録した。

そして、いよいよ翌日の午前8時を迎えた。
すると、アラーム音とバイブが鳴り、スマートフォン画面にポップアップでメッセージを表示してくれた。

このメッセージをタップして画面を開くと、タスクの詳細画面が表示される、
あとは、「確認」をタップすればタスクが終了となる。

しかし予想外だったのは、標準のアラーム音だ。
これが、やけに穏やかなメロディーなのだ。
これだと、少しスマートフォンから離れた場所にいると気づきにくいかもしれない。
もちろんスマートフォンの画面に表示されたメッセージを見ればすぐにわかるが、このままではちょっと不安になった。

そこで、メロディーをひと通り試聴してみた。
あらかじめ登録されているメロディーの中で、いちばんやかましい「電車」に変更。
これなら、多少スマートフォンから離れてもよく聞こえる。

もう1つ不満に感じたのがメロディーの流れる時間だ。
1種類だけ長めに流せるメロディーはあるものの、ほかのメロディーは、ほんの2、3秒程度しか鳴らないのだ。

通常のアラームアプリのようなしつこいスヌーズ機能を予想していると肩透かしを食らうだろう。
ただ、スヌーズ機能はアプリにも用意されているので、「確認」をタップしない限りは、一定間隔でアラームが鳴り続けるようにはなっている。

あと注意したいのが、マナーモード時の動作だ。
マナーモードでは、メロディーは鳴らずにバイブだけが振動するのだ。
しかも振動時間が短い。
画面に表示されるメッセージ頼みになってしまうのは、やや心もとないと感じた。


タスクの追加画面で「服薬」を選択すると、このような登録画面が表示される。ここで、薬の名称、服薬単位、服用期間、服用頻度、通知時間などを設定する。



指定した時間になると、メロディーとバイブの振動とともに、このようなポップアップメーッセージで服薬を促してくれる。



標準のアラーム音は穏やかすぎたので、筆者の場合は「電車」に変更した。電車のベル音はうるさいくらいに耳に届きやすい。



メッセージをタップすると、タスクの詳細画面が表示されるので、「確認」をタップして薬を服用すればOKだ。



スヌーズにも対応しており、10分から3時間まで6段階で設定できる。



■薬のストックを管理できる、これがけっこう便利
お薬リマインダーで、筆者が特に便利だと感じたのは薬のストック管理機能だ。
薬の残量を登録しておき、特定の残量になった時点で通知を受け取ることができる。
鎮痛剤などを切らしてしまうとやっかいなので、残量を管理して早めに病院で処方してもらえば、いざというときも安心だ。


設定画面の「ストック」では、服用している薬の残量を登録して管理できる。



指定した残量に達すると、「ストックが残り少なくなっています」と通知をしてくれる。



■服薬管理という意味ではそれなりに効果あり
今回、実際にお薬リマインダーを使ってみて、アラーム機能に関してはやや弱い面があるものの、服薬をきちんと管理できるのは十分にメリットがあると感じた。複数の薬を服用する場合や、家庭内で服薬が必要な病人を看護するようなケースでも重宝するだろう。飲み忘れに困っている人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。

「お薬リマインダー・飲み忘れ防止アプリ」


執筆:しぶちん(ITライター)