アップル、月額課金の確認方法を動画で公開。「高額サブスクリプション詐欺」の問題を認識か
しかし、このサブスクリプションを悪用して、ユーザーを騙す悪質アプリが多数登場。その結果、複数の海外サイトが代表的な詐欺アプリを例にとって警鐘を鳴らす事態に至っています。
具体的には悪意あるダークパターン(ユーザーに料金が発生するしくみを分かりにくくするデザイン)や意図的に紛らわしく作られたユーザーインターフェース、その他の顧客を混乱させたり騙したりするアプリ設計が用いられています。
そうした悪質アプリは、場合によってはiOSの標準機能と被っているにもかかわらず、売上が多いためにアプリランキングの上位に載って目に付きやすくなる結果、より被害者が増えるという悪循環を引き起こしがちです。
例として米Forbesと米TechCrunchが挙げる、代表的な悪質アプリの1つが「QR Code Reader」。これはiPhoneのカメラでQRコードを読み取るという、iOS 11以降で標準搭載されている機能に過ぎないアプリに年額156ドルを課金し、年間収益530万ドルを獲得していたとされています。
そのやり口は無料版アプリ内で、毎月の課金情報を小さな文字で表示した横に、有料版の無料トライアル(一定の期間が過ぎると自動更新=課金スタート)となる「開始」ボタンを大きく配置。それをタップすれば、わずか3日後に課金が始まるしくみです。
もう1つは気象警報アプリの「Weather Alarms」。何百ものレビューが投稿され、星4つ評価で便利そうに見えますが、実際はダークパターンを用いて無料トライアルに導き、単なる天気予報に月額20ドルを支払わせていました。
This dark pattern is the best (stolen from full screen ads). The (x) close button animates in after a few seconds so that people don't see they have a way to get off the page. Watch the upper left of the subscription page: pic.twitter.com/DaRJPvdu5Q
- David Barnard (@drbarnard) 2018年4月17日
現在では上記のアプリ2つは米App Storeでは利用不可となり、Forbesが警告した悪質アプリ17本のうち11本がすでに消えています。
そもそも、AppStoreの開発者向けガイドライン(3.1.2(a))では、「虚偽の説明やおとり商法でユーザーをだましてサブスクリプションを購入させようとするAppは、App Storeから削除されます」と明記されており、サブスクリプション詐欺アプリも規約違反のはず。
それでもまれに、こうしたアプリがアップルの審査をすり抜けて売り上げランキング上位に載ってしまうことが、解決の難しさを物語っています。
アップル自ら「iPhoneとiPad上でサブスクリプションを確認する方法」の動画を公開したのも、そうした背景があってのことでしょう。
さて、具体的な確認方法は、まず「設定」内にある「iTunes StoreとAppStore」をタップ。そこからApple IDをタップして「Apple IDを表示」を選び、下部分にある「登録」をタップすると、現在利用中のサブスクリプションが表示されます。さらに該当するサービスをタップすることで、すぐに解約も可能です。
Face IDやTouch IDなど生体認証のおかげで決済が楽になった反面で「無意識に、うっかり高額サブスクリプションを契約」という落とし穴も増えています。
まずはひとまずこの方法で、契約中のサブスクリプションを再確認してみてはいかがでしょう。
