モバイルバッテリーは買うから世界中でシェアする時代に! 2日間でわずか200円のレンタルサービスが生活を変える?

同日、「SHIBUYA109」(東京・渋谷)にて、サービス概要を紹介するイベントも開催した。
■「ChargeSPOT」のサービス内容や利用方法

INFORICHのCEO・秋山広宣氏
INFORICHのCEO・秋山広宣氏が、「ChargeSPOT」の概要とサービスのデモンストレーションを披露し、今後の展開について説明した。
「ChargeSPOT」は、モバイルバッテリーの世界的なシェアリングサービスを目指し、既に香港でサービスを開始している。
さらに年内には、ハワイやタイ、インドネシア、マレーシアなどを中心とした国や地域で、1万台の展開も予定しているという。
この「ChargeSPOT」サービスが、日本でも利用できるようになったのだ。
利用の仕方は、
・専用のアプリをスマホにダウンロード
・アプリの初期設定後、近隣の「ChargeSPOT」を検索する
・「ChargeSPOT」のディスプレイに表示されているQRコードを読み取る
・「ChargeSPOT」から排出されるモバイルバッテリーを受け取る
という手順でモバイルバッテリーのレンタルができる。
利用料金は
・最初の60分が100円
・1時間を越えて48時間までが、追加で100円
となる。
つまり、最大2日間利用しても200円しかかからないということだ。

街に設置される「ChargeSPOT」は大・中・小の3種類がある
ただし初回の利用時に、保証代金として1,500円を預ける必要がある。
万一、紛失や破損、48時間以内に返却されなかった場合は、保証代金が徴収されるという仕組みだ。
料金はスマホの利用料金とまとめて支払えるの発言もあったが、正しくは、クレジットカード登録・クレジットカード払いになるとのことで、スマホ決済とは別になるとのこと。
■モバイルバッテリーは、スマホ以外への充電も可能

ダレノガレ明美、三四郎・小宮浩信、相田周二
イベントでは、ゲストとしてモデルでタレントのダレノガレ明美、お笑いコンビ・三四郎の小宮浩信と相田周二が登壇した。3人は、サービスの内容を聞いた後、用意されたスマホを使って「ChargeSPOT」を体験した。

「ChargeSPOT」を体験中の3人
ダレノガレは「インスタ映え」を狙っている女性を引き合いに出して、写真や動画をたくさん撮影するため、スマホのバッテリーがすぐになくなってしまう、とコメント。
一方で、小宮は、電子たばこの「IQOS(アイコス)」を例にあげて、貸し出されるモバイルバッテリーがさまざまな機器に対応していることをアピールした。
すると、相田がポータブルゲーム機などでも利用できることを、さらにアピール。
「ChargeSPOT」で貸し出されるモバイルバッテリーは、
・iPhone用の「Lightning」端子
・Androidスマホなど用のMicro-USB(Type B)端子
・最近のAndroidスマホなど用のUSB Type-C端子
の3種類に対応しているのだ。
さらに、手持ちのUSBケーブルなども接続することもできるため、独自端子のデバイスの充電も可能だ。
■国内に年内7000台を設置

今後の展開を語る秋山氏
「ChargeSPOT」は、同日の時点では、今回のイベント会場になった
・「SHIBUYA109」
・「SHIBUYA TSUTAYA」
・「渋谷ちかみち総合インフォメーション」
に設置され、サービスが開始される。
今後の設置予定だが、
・4月中に120カ所
・5月に合計で400カ所
・6月に合計で1000カ所
に導入する予定。
秋山氏によると、国内では東京・大阪・福岡・沖縄など全国で7000カ所の設置を目標にしているという。また、今年をきっかけにして、来年や再来年も拡大を続けて数万台の「ChargeSPOT」を設置すると語った。
海外については、アジアだけでなくヨーロッパなどへの展開も既に考えているという。
■1台でさまざまな機器に対応するモバイルバッテリー
貸し出されるバッテリーの仕様も気になるところだ。
バッテリー容量は4500mAh、出力は2Aのためタブレットの充電にも対応している。
また、出力は2本のケーブルに加え、USBポートに手持ちのケーブルを接続しても充電することが可能で、同時に3台の機器まで充電できる。
なお、本体下部側面に搭載するmicroUSB端子は、モバイルバッテリー本体を充電するためのもの。

側面に設置されたケーブルから充電する

本体下部側面にはUSBポートと、microUSB端子を備える

3台同時充電も可能
試しに、iPhone1台とAndroidスマホを2台接続してみたところ、3台とも充電ができた。
現在は、スマホ、モバイルWi-Fiルーター、電子たばこ、ポータブルゲーム機など、実に多くの機器で充電が必要となっている。
それだけに、「ChargeSPOT」の設置数が増えれば、モバイルバッテリーは購入して持ち歩くものから、必要なときにレンタルして使うモノに変わるのかもしれない。
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