学生の窓口編集部

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錦織選手の活躍でテニスに注目が集まっています。錦織選手はサーブの球速がトッププレーヤーの中では遅い方なんていわれたりしますが、それでも最速190km代のスピードなのです。では、世界最速のサーブの球速はどのくらいなのでしょうか?

■公式記録があるのは実は近年から!

錦織選手の最速サーブの記録は時速202kmとなっています。また、現在の男子トッププレーヤーのサーブの球速は200kmを平気で超えています。しかし、これは近年のこと。実は公式記録が残っているのも近年のことなのです。

ATP(男子プロテニス協会)が試合中のサーブの球速を公式に計測し始めたのは1991年からとのこと。それ以前の記録はいずれも非公式で、球速の測定値にもずいぶんばらつきがあるそうです。測定機器の精度、測定方法がまちまちだったなんていわれたりします。
計測が開始されて間もない1990年代前半は現在のような200kmオーバーのサーブは珍しいものでした。90年代後半になって200kmを超える球速が珍しいものではなくなってきます。選手のレベルアップ、ラケットなど道具の進歩が記録の向上を支えたのでしょう。

■現在最速記録は驚異の「263km」!

現在世界最速のサーブをたたき出したのは「サミュエル・グロス」というオーストラリア出身のプレーヤーです。194cmという長身から繰り出される強烈なサーブはすごい威力です。2012年に韓国・釜山で開催された大会で163.4mph(時速約263km)を記録しました。

*……mphは「miles per hour」の略で時速のマイル表記です。1マイル = 1.609344kmです。

それまでは、

●2011年 イボ・カロビッチ(クロアチア)の156mph(時速約251km)

が世界最速でした。カロビッチは身長211cm、体重104kgという恵まれた体格です。彼のサーブは重くて速く、偉大な「ビッグサーバー」として有名なプレーヤーです。カロビッチ以前の記録では、

●2004年 アンディ・ロディック(アメリカ)の155mph(時速約249km)

が最速です。このロディックの記録はカロビッチが破るまで7年間も保持されたのです。ロディックは「ビッグサーバー」としても知られますが、全米オープン優勝経験者であり、ATP世界ランキング1位経験者でもある偉大なプレーヤーです(現在は引退)。

このロディックの記録はそれまでギネスブックに掲載されていた記録を塗り替えました。それまでは、

●1931年 ビル・チルデン(アメリカ)の163.6mph(時速約263km)

だったのです。「え、上のグロスの記録と変わらないじゃん」と思うかもしれませんが、実はこの記録の信頼性に長い間疑問が持たれていたのです。というのは、計測が1930年代ということ、また、後にチルデンの球速を計測した際に「128.4mph(時速約207km)」という数字だったからといわれます。

ただし、チルデンは「ビッグサーバー」というだけでなく全米オープンで7回も優勝するほどのビッグプレーヤーでした。テニス界に残した功績は比類なきものです。

現在では140mph(時速約225km)といったものすごいスピードのサーブが披露される試合も珍しくはなくなっています。この中で戦っていかなければならないプレーヤーは大変ですが、錦織選手にもぜひ頑張ってほしいものですね。

(高橋モータース@dcp)