「入院いややなあ」--94歳の母は、歩行器にすがりながら小さくそう繰り返していた。やがて始まった在宅での看取り。食べられなくなり、薬に苦しみ、死を口にする日々のなかで、息子が受け取ったのは、意外なほど穏やかな「最期の言葉」だった。 【画像】『この家で死にたいと母は言った』 『この家で死にたいと母は言った』より一部を抜粋、編集してお届けする。 入院いやや 9月4日月曜日。1対1、続く。歩行器でトイレに向かい