ソフトバンクの「Pepper」は本当に家庭用?家庭向け人型ロボット元年はくるのか

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●話題の人型ロボットがどんどん身近に
ソフトバンクは、家庭向け人型ロボット「Pepper」を発表した。動きがなめらかすぎてちょっと気持ち悪いような気もするが、表情や声のトーンから人間の気持ちを理解して、身振り手振りを付けて会話してくれるのが特徴だ。価格は198,000円で、発売は来年2月から。今年9月には先行発売もある見込みとのことだ。

現在、ソフトバンク銀座店、表参道店に行くと、Pepperに会うことができる。近づくと話しかけてきて、次のような会話もできた。

「いちばん好きなロボットは?」
「ガンダム」
「ガンダム、そこそこカッコいいけど、ボクがいちばんになると思いますよ」

その後も、「何歳まで生きたい?」「兄弟は何人?」などかなり人なつこく聞いてきて、会話しているうちに愛着がわいてくるのは確か。思わず、頭をなでたくなってしまう。

一方で、家庭向けとうたっているが、198,000円で120cmもあるPepperが、家庭のコミュニケーションロボットとして適しているかは、はなはだ疑問がある。

●日本の家庭環境になじむロボットとは?
家庭向けの人型ロボットと言えば、昨年デアゴスティーニから発売された全長34cmの「ロビ」がある。話題となり、創刊号の発行部数は10万部を超えている。その後、今年2月に再創刊されるほどの人気ぶりで、昨年から作り始めているユーザーは、7月に完成となる。


全長34cmの「ロビ」


ロビをデザインしたロボットクリエイターの高橋智隆氏は、週刊ロビ再創刊の記者会見の際に「一家に一台から一人一台へ」と語り、今後、家庭向けロボットが普及することを予想している。また、高橋氏、一人一台時代のロボットは、肩に乗ったりポケットに入ったりするくらいの大きさになると言っている。

家庭向けロボットと言っても、いきなり家事をしてくれたり、子育てや介護を手伝ってくれたりするわけではない。一緒に遊んだり、会話したりして楽しむ、コンパニオンロボットとしての役割になる。コンパニオンアニマルとも呼ばれるペットの延長線上の存在と言えるだろう。

●「Pepper」は医療や教育、店舗などの大型施設用?
そう考えたとき、Pepperの120cmサイズは、いきなり日本の家庭に入るには、ちょっと大きいと感じる。当面は、家庭に入るよりも長期入院の患者や老人ホームや、店舗のディプレイ的に採用が検討されると思われる。ロボットと会話を楽しむことで、癒やし効果がエンタティメントな効果が期待されるためだ。

これまでコミュニケーション型ロボットは介護や医療の現場向けに多く開発されてきた。アザラシ型ロボット「パロ」(産業技術総合研究所)などが介護や医療の場で採用され、ロボットとふれあうことによる癒やし効果が研究されている。また、今回ソフトバンクが共同開発したフランスのアルデバラン・ロボティクス社は、もともとコンパニオンロボット「Nao」などにより、教育や医療分野での活用を進めてきた会社だ。

●今後の家庭用ロボットについて
人型ロボットは、グーグルも開発を進めているなど、今後はさらに競争が激しくなることが予想される。歴史を振り返ったとき、各家庭でロビが完成する2014年、あるいはPepperが発売される2015年が、家庭向け人型ロボット元年と呼ばれることになるのかもしれない。