評論家の呉善花氏(56)が、土地の購入をめぐって韓国で激しい非難を浴びている。

韓国に厳しい立場を取る呉氏は、韓国では「嫌韓派」「親日派」の人物とされる。今年7月には、親戚の結婚式に出席しようと韓国に向かうも、現地の空港で入国を拒否され、日本に引き返すという出来事があった。その時、韓国のネット上には「日本で骨を埋めればいい」などといった心無い書き込みが殺到し、また呉氏は「言論の自由の侵害。民主国家としてあり得ない」と祖国の対応を非難した。

今回、韓国で非難を浴びているのは、5月に購入したとされる済州島の土地だ。大きさは743平方メートルで、購入額は1億9300万ウォン(約1800万円)とされる。同じ地区の土地231平方メートルは1999年8月に購入しており、今回の購入で土地全体の計974平方メートルを所有したことになるという。

これについて、韓国のメディアは、さっそく呉氏の土地購入を猛非難している。日本の嫌韓を煽って稼いだ金で、韓国の土地を買うなんて許せない…ということのようだ。各メディアが報じた記事は、タイトルからも分かるようにとても過激だ。

・日本に帰化・韓国蔑視の呉善花氏、済州島の土地を購入(YTN)
・“嫌韓流代表者”韓国出身の帰化日本人、呉善花…「韓国嫌いだけど済州島の土地は好き?」(京郷新聞)
・嫌韓発言の呉善花、2つの顔を持っていた(韓国日報)
・「売国奴の烙印」呉善花、済州土地買っていた(世界日報)
・呉善花が済州土地購入…「腹立つ〜頭にくる!」(EBNニュースセンター)

呉氏の土地購入を一番始めに報じたのは韓国の「朝鮮日報」。29日付の記事で、「28日に裁判所の登記所が発行した登記簿謄本を確認したところ、5月2日に済州道西帰浦市城山邑古城里の土地を購入していた」と土地の購入について暴露した。

韓国では近年、日韓併合時代に親日活動を行った人物をリストアップした『親日人名辞典』が刊行されたり、親日派の財産が没収されるなど、親日派清算が盛んに行われている。そのため、韓国のネット上には、「売国奴の土地は没収すべき」「李完用(日韓併合条約に調印した人物)と同じだと思う」「済州島を日本の土地にする気か」などといったコメントが書き込まれた。

・参照:朝鮮日報
・参照:韓国日報

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