通算イーブンパー11位から逆転を狙うR・マキロイ(C)ロイター

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 ニューヨーク州ロングアイランドの東端にあるシネコックヒルズGCは強い海風が名物。全米オープンの直近2大会(2004年、18年)は、グリーンが乾燥してコチコチに硬くなり、ボールが止まらず4パット以上が続出。「やり過ぎだ」「ゴルフにならない」と、多くの選手からクレームが出た。

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 そこで主催のUSGA(全米ゴルフ協会)は当時、3日目終了後(18年)や最終日のプレー中(04年)にグリーンに水を撒くという異例の対処をした。その教訓から今回は、「予選はラウンド中に水を撒く」と開幕前に発表した。

 霧のためスタートが2時間遅れた初日はグリーンがソフトになったことで、ボールがよく止まり、23年大会覇者のW・クラークは6アンダーまでスコアを伸ばした。2日目はクラークが通算7アンダーで首位を守り、10人がアンダーパーにいる。

 ここまでの流れでは最終日、クラークは2ケタアンダーに乗せ、5アンダー以上の選手が続出するかもしれないが、ゴルフライターの吉川英三郎氏がこう言う。

「USGAは予選ラウンドの2日間は午前スタートと午後スタートの合間にグリーンへ散水し、全米オープンではかつてないほどソフトで重いグリーンになった。しかし、スコアが2ケタアンダーまで伸びそうなら、3日目からはスコアをコントロールするはずです。水撒きを止めるか、散水量を減らし、グリーンを少し硬くして、速さも出すことが予想されます」

 シネコックヒルズで行なわれた過去4大会の全米オープンの優勝スコアは

 2018年 1オーバー
 2004年 4アンダー
 1995年 イーブンパー
 1986年 1アンダー

 前回大会は2日目終了時のアンダーパーは1人だった。

「1891年創設のシネコックヒルズは、全米ゴルフ協会 (USGA) が設立されたときの5つのクラブの一つ。全米最古のゴルフクラブで、難度の高いことで知られています。USGAの看板コースの1つと言ってもいい。年々、選手の飛距離が伸びる今でも、ナショナルオープンの優勝スコアは2ケタアンダーにはしたくないのが本音でしょう」

 日本勢トップは通算イーブンパー11位の久常涼。ティーショットが乱れた松山英樹は4オーバー60位。大西魁斗(+7)、佐藤太平(+9)、大岩龍一(+10)は予選落ちした。